私は日本国政府を「クソ日本」と呼ぶことが多々あります。
理由は簡単で色々理由をつけて人の懐から無理やりお金を掠め取っていくからです。そのくせ毎年60兆円程度の税収しかないくせに平気な顔で無反省のままに100兆円もの予算を組む。「後は野となれ山となれ」とはクソ日本のためにある言葉です。

会社に就職したときに決定される社会保険料(健康保険料、厚生年金保険保険料)もこのクソ日本が生み出した迷惑なシステムです。
たとえ同じ能力の人物が2名いたとして、与えられる給与が同じであったとしても、会社の近くに住んでいるか遠くに住んでいるかで負担することになる社会保険料が違うことになるのです。なぜだ。説明しろクソ日本。


同じ給与なのに遠くに住んでいると多くの健康保険料・厚生年金保険料を負担することになる

ここにAさんとBさんがいます。ふたりとも中途採用だとします。しかし能力も同じ、つまり金銭的評価も同じ。したがって着任時の給与も同じとします。唯一の違いは、Aさんが会社の徒歩圏内に、Bさんは家が遠くて電車で1時間以上かけて通勤していることです。

その前提のもとに、AさんとBさんが負担する社会保険料を計算してみましょう。2人が4月1日に採用されたとして、4月給与は以下の通りとします。

Aさんの場合
俸給    240,000
地域手当  20,000
住居手当  10,000
家族手当  10,000
通勤手当                0
支給合計額  280,000

Bさんの場合
俸給    240,000
地域手当  20,000
住居手当  10,000
家族手当  10,000
通勤手当      120,000(6ヶ月定期代を初任給とともに支給)
支給合計額   400,000

便宜上、全国保険協会(協会けんぽ)が公表している令和5年度「健康保険・厚生年金保険の保険料額表(東京都)」でAさんとBさんの健康保険料・厚生年金保険料を計算します。(会社によっては、〇〇株式会社健康保険組合のように独自の健康保険組合を設けている場合もあります。)

Aさんの場合、標準報酬月額は28万円なので等級は「21(18)」。これは健康保険料は21等級、厚生年金保険の標準報酬月額等級は18等級を意味します。Aさんの健康保険料は14,000円、厚生年金保険料は25,620円(AさんもBさんも40歳未満であり、介護保険料は発生しないと仮定します)。合計39,620円が給与から控除されます(実際には雇用保険料や所得税、住民税も控除されます)。

Bさんはどうでしょうか。Bさんは通勤手当として初任給に6ヶ月定期代12万円が支給されていますね。
この場合、12万÷6ヶ月=2万円(1ヶ月あたり)を標準報酬月額の計算に含めるという取扱になっています。おかしいですよね。通勤手当はその人が会社に来るためにどうしても発生するお金であって、Bさんのサラリーマンとしての能力とは無関係です。それなのにどうしてそのお金からも健康保険料や厚生年金保険料を徴収しようとするのでしょうかクソ日本は。

Bさんの場合、標準報酬月額は28万円+2万円=30万円なので等級は「22(19)」。Aさんより1ランク上に位置づけられてしまいました。Bさんの健康保険料は15,000円、厚生年金保険料は27,450円。合計42,450円です。Aさんより2,830円高いですね。

なぜ通勤手当に社会保険料が発生するのか意味不明ですが、日本年金機構のHPによると、通勤手当は報酬にあたるものとみなされており、「標準報酬月額の対象となる報酬に含まれます」。
ん? ではどうして通勤手当は非課税なのでしょうか(AさんもBさんも家族構成が同じならば所得税は通勤手当の有無にかかわらず、同じです)? 非課税なのに社会保険料は発生するのでしょうか?

こういうことは、クソ日本に尋ねても納得ゆく説明は何一つ返ってきません。だからクソなんですよ。自分たちが批判されないように、うまいことクソみたいなロジックをひねり出してあとは知らんぷり。そういう言葉ばかりは作るのが達者で、「この制度を放置したらあとで困るよな」という制度はホントに放置でガンスルー。だから私は政府のことをクソ日本って呼んでるんですよ。