音楽イベントでよく使われるのが幕張メッセです。海浜幕張駅から歩いて数分のところにあるこの会場には何度か訪れたことがあるという人が多いでしょう。

私もそのような一人です。コロナ前はAKBの握手会などで片道1時間30分かけて武蔵野線で東京から埼玉経由で幕張まで通っていました。今にして思えば握手は10秒なのに往復3時間なんてことを我ながらよくやったものです。狂気というかアホというか、それだけ渡辺麻友さんを応援していたのですね。いえ今も彼女に会えるというのなら幕張まで這ってでも行きますが。

しかしこの幕張メッセはあくまでも展示会の会場です。音楽イベントだけを想定しているのではありません。最近ではKアリーナのように音響にこだわって設計された施設があるだけに
見本市・展示会から、大規模な式典・集会、コンサートまで、さまざまなイベントが開催される、幕張メッセ最大規模の国際展示場です。外観は、千葉県房総半島の山並みをイメージしています。中央プラザにある赤い屋根がひときわ目を引きます。
展示ホール1から展示ホール8 (最大54,000㎡) まで、可動間仕切りにより分割することでフレキシブルに展示スペースを構成できます。
公式サイトにはこのように説明されています。このように、マルチに使える会場なだけに、音楽に特化しているわけではないのでコンサート会場だと思って訪れると「こんなはずでは」な状況に直面することになります。そしてこういうのは行ってから分かるので始末が悪い。


幕張メッセの弱点=音響の悪さ

幕張メッセで行われる音楽イベントは、大体展示ホールの片方をステージとし、パイプ椅子がずらっと並んでいて、大型アンプが会場の各所に設置されるというタイプのもの。
このアンプが音を拡声するので、たとえホールの端っこでも音が聞こえないということはないでしょう。
しかし音が聞こえればそれで満足かというとそうではなく、普通の人なら「せっかく来たのだから演者の表情を少しでも見たい」と思うのが人情でしょう。だからこそ1列目とか2列目が「良席」としてネットで高値で転売されるわけです。

ここに幕張メッセをコンサート会場として見た時の致命的弱点があります。
あくまでも展示場であるため、会場設営のときにうまくアンプなどを設置したとしても、「なんだかいまいち違う気がするな・・・」という違和感を感じても不思議ではありません。

なおかつ、会場の床がフラットなのです。これは辛い! 私は2023年1月7日(土)にここで行われた「ラブライブ!スーパースター!! Liella! 3rd LoveLive! Tour ~WE WILL!!~」に参加しましたが、幕張メッセは床がフラットだということを改めて思い知らされました。

まず、前の客の後頭でかなり視界を制限されます。多くのコンサートホールであれば床に傾斜がついているのでそういうことはほとんどありませんが、だだっ広い空間に打ちっぱなしのコンクリートの床が延々と続いています。視界を制限されてしまうと、必然的に演者の様子がわからなくなり、仕方ないので大型モニターの方を見ることになります。でもそれだと有料生配信を自宅で見てるのと変わりません。私の場合はさらにステージから後方の席だったので、Liella! のメンバーが豆粒状態。なんならこの記事を書いているテーブルの上に立っている黒澤ダイヤのアクリルスタンドより小さいです。

なおかつ、この時期は感染症対策のために声出し応援は行うことができず、ますます鎮火しかけた対岸の火事を見物するようなトホホ感が漂ってしまいます。
この手のイベントは自分の座席の位置によって満足度がかなり左右されるものですが、幕張メッセは床がフラットだということがさらにその傾向を強化していると言わざるを得ません。同じ内容の公演が横浜アリーナや東京ガーデンシアターでも開催されるということであれば、幕張メッセではなくそちらへの参加を検討したほうがよいでしょう。