2023年1月22日まで上野の国立西洋美術館で開催されている「ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展」に足を運びました。実は作品の多くは撮影可能という太っ腹な企画です。

企画名を見れば分かる通り今回の目玉はピカソ。35点ものピカソ作品が初来日となります。
展覧会公式サイトによると、
ドイツ生まれの美術商ハインツ・ベルクグリューン(1914-2007年)は、1948年からパリで画廊を経営しながら自分自身のために作品を集め、世界有数の個人コレクションを作りあげました。彼のコレクションは1996年以後、生まれ故郷であるベルリンのシャルロッテンブルク宮殿に面した建物の中で公開され、2000年には主要作品をドイツ政府が購入、2004年にはベルクグリューン美術館と改称しました。ベルリン国立美術館群ナショナルギャラリーに属し、数々の展覧会を開催し世界的な評価を得る美術館です。
この美術館は主に20世紀の作品を収蔵し、例えばピカソ、クレー、マティス、ジャコメッティといった作家たちの名品などで知られています。ベルクグリューンはコレクションを徹底して選びぬき、気に入らないものは売却、素晴らしいと思ったものをきちんと美術館に保存するという方針を取っていました。その結果、先述の4名の作品のコレクションが際立ったものとなったようです。

私も足を運びましたが・・・、うーん、ピカソは正直言っていまいち、というか全面的にちんぷんかんぷんでした。格好つけても仕方ないので思ったことをそのまま書くと(そのためのブログなので)、キュビズムというものを確立し、次世代に与えた影響というのは絶大なものがあったのでしょう。しかし一市民がそれを見て感動するかどうかは別です。

冒頭のツイートはピカソ曰く「ヴァイオリン」。いろんな角度から見たヴァイオリンが一つの平面に集約され、何らかの意図に基づいて再構成されているのだということはなんとなく分かります(自分で気づいたわけではなく、昔読んだ本にそう書いてあったのを思い出しただけ)。

それがキュビズムだと言われても、

う、

う、


う、、、



上坂すみれ!!!




上坂すみれ「恋する図形(cubic futurismo)」。ピカソが理解できないのでつい余計なことを思い出してしまいました。

この展覧会はマティスの作品も紹介されているのが魅力です。一見して上手いのか下手なのかよく分かりません。通常ではあり得ないような色彩がふんだんに用いられ、「野獣派」と呼ばれています。人の顔を緑色で表現するなんて、常識ではありえませんからね。
そういう作品群を眺めていると・・・。今度もついまた余計なことを思い出します。


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生田絵梨花画伯「ヘリコプター」。鳩サブレにしか見えませんがヘリコプターです。
操縦しているのは一応人間です。彼女の目には操縦士がこういうふうに映っていたようです。



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生田絵梨花画伯「自転車」。小さいタイヤが2つ描かれているのは奥行きを出そうと思ったのが理由だそうです。でも自転車のタイヤは2つ。工夫が余計でした。自転車に乗っているのはさっきの操縦士ですね。ちょっとマティスみたいな感じ。

こんなろくでもないことを考えているのはたぶんこの人だかりのなかで俺一人なんだろうな・・・。しょうもないことを思い出すってことは、きっと俺的にはピカソとかマティスとかクレーってほんとに異物なんだろうな・・・。でもその異物から目を背けないで「これはなんだろう」と疑問に思うところからアートが始まるんだろうな・・・。

などと思っているうちに出口にたどり着いてしまいました。その後は常設展を見学しましたがこちらは普通の作品(失礼!)が多くて私でも理解できました。

たぶんこの記事は、「ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展」についてたくさんの人がきっとブログとかでレビューを投稿しているなかで最底辺の文章なんだろうなというのは想像がつきます。これよりひどい記事を見つけたら、コメント欄でこっそり教えていただけるとありがたいです。