2014年から使い続けて早8年。iPod classicで左耳から音が聞こえないという状況になってしまいました。
きっとイヤホンのケーブルが断線したんだろうと思って別のケーブルに交換。

これで直った! と思いきや何一つ改善されておらず、本体の方に原因があるらしいということが分かりました。
私は悩みました。そろそろ買い替え時ではないのか。iPod自体が生産終了しており、ソニーのウォークマンに乗り換えすべきタイミングではないのか。
いや音楽は(私のパソコンはウィンドウズなのに)iTunesで管理しているから、ソニー製品への乗り換えもそれはそれで不便極まりないことが想像されるぞ。フォルダの引っ越しなんて思い通りにできる自信がない。

iPod touchの在庫品を探すか? でもこっちも生産終了だから、いずれウォークマンへの乗り換えを迫られてしまうから結局は同じだよな・・・。
音楽再生専用としてiPhoneの中古品を探す? でもiPhoneって音楽専用マシーンじゃないし、電池の持ちだってiPodの方が圧倒的に上だよな・・・。

中国系の怪しいプレーヤーにする? いや使い心地が悪そうだから(アマゾンのレビューを読んでそう思った)、安物買いの銭失いになるおそれがあるぞ。

そう考えると、iPod classicを修理するのが一番ベストだという結論に至りました。
実は2018年にもこのiPod classicはHDDからSSDへ換装しています。落っことしてHDDがクラッシュしたのをきっかけに、吉祥寺駅の近くにあるApple Juiceというお店でそういう修理をしてもらったのでした。

というわけで4年ぶりにこのお店を訪問し、その場でイヤホンジャックを直してもらい、また元通りになりました。これでまだまだ私のiPod classicは数年くらいは使えるでしょう。よかった!


まだまだ使えるiPod classic。「変わらない」という良さ

なぜ私はここまでiPod classicを使い続けるのでしょうか。
やはり「変わらない」ということに魅力を感じているからです。
コロコロ買い直していると、そのたびに楽曲を管理するソフトウェアも変更を強いられ、そのつど「この曲は移行できませんでした」といったトラブルに直面するというリスクもあります。お金を払って購入した曲なのに中途半端に持ち運びできないのって一体何なんでしょうね。

他にも操作感が違っていてイライラするということもありません。一度使い方を熟知してしまえばずっとそのまま。
なおかつ、iPod classicはあくまでも音楽を再生するということに徹したアイテムであり、SNSとかメールとかウェブサイト閲覧などの機能は付いていません。つまりそれだけ音楽に集中できるということですね。音楽を聴きながらついTwitterを見るとそれだけで気が散ってしまいますから、機能が絞り込まれているというのは正解です。

この機能が絞り込まれているというのは、同時に複数のアプリを立ち上げる必要がないという点で、電池の持ちの良さにも貢献します。毎日充電しなくて済むというのはありがたいですね。

このように、iPod classicは音楽を聴くという本質的なことに大変集中しやすい作りになっています。新型再生機で聴く音楽が昔の機械で再生したときよりも感動的に響くということはありえませんから、音楽を聴きたければ古い機種でも全然OK。iPod classicはまさに「音楽を聴きたい」というシンプルな願いにジャストミートで応えてくれる、私にとっての最適解です。

有線のイヤホンにしか対応していないのが玉に瑕といえばそうですが、私はそもそもBluetooth接続に魅力を感じません。
以前、声優の雨宮天さんが電車の中で「恋のミクル伝説」を聴いていたところ、Bluetoothのペアリングに失敗しスピーカーから音がだだ漏れになっていたことがあったとか。



で、目の前に座っていた見知らぬ人にプププっと笑われ、恥ずかしさのあまり次の駅で一旦下車して別の車両に移ったとか。私もいつかラブライブ! の曲で似たようなことをやってしまうリスクを考えると、有線イヤホン以外の選択肢はありません。

それにしても私のiPod classicはあと何年使うことになるのでしょう。まさか米軍のB52爆撃機みたいに1955年運用開始、部品の交換を繰り返して2050年まで運用継続的な流れになるのでしょうか?