成城石井の店頭にはいろいろなお買い得商品が並んでいます。

私がちょくちょく買うのがコーヒー豆です。毎朝豆を挽いてコーヒーを飲みます。で、ヴァイオリンの練習を始めます。・・・と書くと優雅に聞こえますがヴァイオリンの練習はまず音階から開始しなければならず、音楽というよりも「音を合わせていく作業」なので苦痛でしかありません。

その苦痛を紛らせてくれるのが美味しいコーヒー。

成城石井のオリジナルブレンドというからには、店の名前を背負うだけにさぞかし美味しいに決まっている。そうに違いない。

こんな一方的な期待とともに買って帰ったのが「成城石井ブレンド」でした。
が、記事タイトルのとおり味がちょっと薄めでした。


成城石井ブレンドは味が薄め

「柔らかな酸味と甘味、適度な苦味、なめらかなコク。軽めで、すっきりした飲み口に仕上げました。成城石井が自信を持ってお薦めするブレンドコーヒーです。」
「焙煎度合:軽」

パッケージ裏側の商品説明にはこう書かれていました。「軽めで、すっきりした飲み口」というのはつまりそういうことだったのでしょう。ちゃんと説明文を読んでから買え、というだけの話ですが、こういうのを熟読して意味をしっかり考えたうえで購入するお客さんって一体どれくらいいるんでしょうか? まあ少数派でしょうね。

私は店頭に山積になっていたので条件反射的に手を伸ばして買ってきたにすぎません。

で、翌朝飲んでみて「なんじゃこりゃ」となった次第です。せめて「焙煎度合:軽」くらいは確認しておくべきでした。

とはいえたまたま私の味の好みに合わなかっただけという話であって、成城石井ブレンドの価値がゼロということにはなりません。

軽めのコーヒーもこれはこれで価値があり、スルスルと飲めてしまうのがいいところ。とくに女性には深めの味が苦手だという方もいらっしゃるはずですから、あくまでも好みの問題でしょう。
こういう軽い味わいはお昼のちょっとした食事とかお菓子に相性抜群(個人的見解)。
ドビュッシーとかラヴェルみたいなフランス音楽がぴったりです。軽いコーヒーにベートーヴェンやワーグナーは似合いませんが、音の空気感が何より大切なフランス音楽は成城石井ブレンドの味わいに似通うものが多々あるはず。

例えばですがドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」の動画を貼っておきます。
この曲を鳴らしながら「成城石井ブレンド」を飲んでみてください。私の言わんとすることがなんとなくおわかり頂けるのではないでしょうか。





たとえ自分の求めている味わいと違っていたとしても、新しい味覚を開発するためのチャンスだとポジティブに受けとめて頑張って500グラムの豆をなんとかして消化するしかありませんね・・・。
「これだ!」と言えるコーヒー豆発見の道はかくも険しい(?)。