2022年7月よりNHKで放送中(2022年9月現在)の『ラブライブ! スーパースター!!』第2期では強力なライバル、ウィーン・マルガレーテというキャラクターが登場します。



見るからに強そうな外見、そして名前。
ウィーン → オペラ → モーツァルト → 『魔笛』を連想しますが、たしかに舞台衣装から察するに『魔笛』みたいなファンタジックな設定のオペラに登場しても不思議ではありません。彼女のポテンシャルを考えればゆくゆくは宝塚にも劇団四季も十分視野に入ってくるでしょうね。

しかし不思議なのが、中学3年生なのにどうしてラブライブに出場できたのか? ということ。
ラブライブは高校生であり、学校が部活動として認めたスクールアイドル部に所属していることが条件だったはず。詳細は公表されていませんが、無印もサンシャイン! もそういう決まりごとをクリアしたうえでエントリーしています。

ではいったい、どうしてウィーン・マルガレーテが出場できたのでしょうか。

代々木アイドルフェスはラブライブではないので、これはまだわかります。しかしラブライブは全国規模の大会であり、注目を集めるものだけに出場資格の審査は公平性を確保するために厳格であることが想像されます。
ちなみに大学入試の場合ですと、「高等学校(中等教育学校を含む。以下同じ)を卒業した者、または2022年3月に卒業見込みの者」のような前提がありつつも「学校教育法施行規則第150条の規定により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者、または2022年3月31日までにこれに該当する見込みの者」という定めがあったりして、外国の大学入学資格である国際バカロレアとか朝鮮高級学校などの出身者も出願資格ありと取り扱われます。

話を戻しますと、ウィーン・マルガレーテも似たような背景だったのでは・・・、と思いながら調べてみると、たしかに抜け道がありました。


ウィーン・マルガレーテがラブライブに出場できた理由

代々木アイドルフェスは春に行われ、ラブライブは秋から冬にかけて開催されます。
つまり代々木アイドルフェスの時点で中3でも、ラブライブ出願(夏の終わりごろ~秋の始め?)に高1になっていれば参加資格を満たすことになります。

そんな学校、あるのか? いえ、世界的には4月に進級するほうが少数派で、海外の学校は9月始まりで翌年6月に学年が終わるのが一般的です。
日本にもそういう学校はあります。たとえばインターナショナルスクールです。

インターナショナルスクールは一般的に、外国語が母国語で、たとえば米系の学校であればアメリカの教育カリキュラムを採用しています。
日本の学校法人が運営するインターナショナルスクールもあります。たとえば東京都世田谷区の清泉インターナショナルスクールです。
この学校のHPによると、
Seisen International School's year begins in late August and finishes in early June.
(学年暦は8月下旬に始まり、6月上旬に終わります。)
とあります。
このように日本の学校以外のタイミングでの進級という学年暦だと、代々木アイドルフェスの時点で中3(特別出場)、ラブライブ出願の直前に進級して高1ということが可能となります。

まあこれはあくまでも可能性の一つであり、そもそも海外の高校に在籍しているということだってありえる話です。
ただラブライブの詳細が公表されていない以上、物語のなかで「出場できた」という事実がある以上、それが唯一の真実ですね。フィクションですから、作者が決めたことがすべてなのです・・・。


注:本記事は作成時点の最新話=第2期第9話「勝利のために」 までを視聴した段階での情報をもとに作成しました。

2022年10月4日追記:私の予想は的中しました。11話「夢」では、インターナショナルスクールの学生であることが明かされました。

wien