400万部を超えるベストセラーとなった百田尚樹さんの『永遠の0』は映画にもなり大変な話題になりました。

参考文献も零戦搭乗員の書いた本やジャーナリストの著作などが多数使用され、十分な考証を経たうえで書かれた小説であることがうかがわれます。

が。
私はラストシーンだけはどうしても「そんなことあるのか?」と思わざるをえなかったのです・・・。

特攻隊を迎え撃つ迎撃戦闘機をかいくぐり(重い爆弾を背負っているのに?)、機動部隊の中央に位置する空母に到達するまで対空砲火はすべて命中せず、目標となった空母に逆落としに急降下し、甲板の真ん中に激突するも爆弾は不発。甲板に飛び散ったのは零戦の残骸のほか、宮部少尉のちぎれた上半身でした。

・・・って冷静に読むと、まだ零戦には燃料が残っていたわけですから、たとえ爆弾が不発だったとしても衝突の瞬間に燃料そのものに引火して何かしらの爆発が起こったはずなのに、単に自動車が壁に激突してぺしゃんこになったくらいの描写で終わっているのってなんだかおかしくありませんか?

9.11同時多発テロでは航空機の燃料に引火して大規模な火災が発生しました。
京都アニメーション放火事件でもガソリンを爆発させたことによりやはり火事となっています。

一応小説には「ゼロは甲板の真ん中で燃えていた」と書かれているので何かしら炎上したことは確かなようですが、であれば搭乗員の上半身だけスポッと炎をくぐり抜けて飛び出たのでしょう。・・・あれっ、安全帯(シートベルト)を締めていなかったの??


というわけで私はつい余計なことを考えてしまう癖があり、一度引っかかってしまうと何度も反芻して「おかしいな~、おかしいな~」と思い出してしまうのでした・・・。
あくまでもフィクションなので、作者がこうだと言えばそれで通る話なんですけどね・・・。