マッチングアプリを使えば、日常生活では出会うことがない人とお茶したり出かけたりすることができます。これはインターネットというものが作り出した新しい出会いの形でしょう。20世紀にはそんなものありませんでしたからね。

ところがマッチングアプリというのはわりとえげつない世界でして、男は有料だが女性は無料というのがスタンダードとして定着しています。「男は不利だな・・・」と感じる人も多いでしょう。なぜ女性だけ0円なのか。男女は本来平等のはずだが、しょせん口先だけか。そう内心思うこともあるはずです。

でもこれが業界標準として成り立っているということは、マクロ的にみればこれが参加者の質とか婚活の真剣度とか、悪い目的の人間を排除するとか、色々な観点から見て均衡点なんでしょうね。

それはそれとして、男は1人の女性と実際に会おうとすると、30人くらい(個人的見解)に「いいね」をばらまかなくてはなりません。それで25人くらいに無視されて、5人からリアクションがあって、そのうち4人は突然メッセージが途絶え、のこり1人が対面で会えるといった程度。バラマキが得意なのは自民党だけじゃありませんでした。要するにバラマキをしなければ女性と会うことができないのです。

これが男が「いいね」しまくる理由です。
でももう一つ「いいね」をばらまく理由があります。それは・・・。

マッチングアプリで男が「いいね」をばらまく理由とは

端的に言って、女性のプロフィール文章がみんな同じなのです。たぶん男もそうなんでしょうけれどね。実際に見かけたプロフィールを以下に引用します(現実にあった文章から少しだけ変えています。丸パクリになってしまいますから。)


例文1
はじめまして! 自己紹介を見てくれてありがとうございます! 素敵な方と出会えたらいいなと思い、〇〇を始めました。
東京在住で〇〇関係の仕事をしています。

趣味はホットヨガで、週に〇〇回ジムに通っています。

ディズニーが好きなので、仲良くなったら一緒に遊びに行けたら嬉しいです。
休日はドラマを見たりカフェに言っています。Netflixにも加入しています。

職場では出会いがないので普段出会えない方とお話ができたらと思い、〇〇を始めました。お互いの価値観を尊重し、一緒の時間を楽しく過ごしたいです。

例文2
はじめまして! プロフィールを見てくださり、ありがとうございます。
東京在住の〇〇歳です。
良いご縁があったらと思い、登録してみました。趣味は旅行やグルメ、映画鑑賞、料理です。
よろしくお願いします。

例文3
プロフィールを見てくださり、ありがとうございます。
良いご縁があればと思い、思い切って登録してみました。
職業は、〇〇業界で〇〇をしています。

休日はYouTubeを観たり映画を観に行ったり、ゆっくり過ごすことが多いですが食べることも好きなので美味しいお店探しも好きです。普段は割りとインドアですが、旅行が好きなので一人旅もしていました。

少しでも興味を持っていただけたら「いいね」してくださると嬉しいです。

例文4
こんにちは。プロフィールをご覧いただきありがとうございます。
〇〇と言います。

普段なかなか出会いがないので、思い切って始めてみました。

お休みの日にはヨガに行ったり、買い物に出かけたり、お家でのんびり過ごしたりしています。食べること、飲むことが大好きです。あと、のんびり近所を散歩するのが最近のマイブームです。
一緒にお散歩してくれる方募集中です。職業は〇〇関係です。

少しでも興味を持っていただいた方は、いいねしていただけると嬉しいです。よろしくお願いします。

こんな感じの文章が延々と続くわけですが、ことごとく100~300文字程度の文章量で、人によってはTiwtterの1投稿分(140文字)に満たないものもあります。これでどうやってその人の人となりを察せよと? それとYouTubeとかNetflixとかホットヨガとかカフェとかディズニーとか映画はやたらと目に付きます。個性を出したつもりなのでしょうけれどもあまりにありきたり過ぎて、見分けが付きません。羊の群れと言ってもいい。ぜんぜんエッジが効いてない。

こんな文章ばかりなので、もうプロフィール写真で判断するしかない。「お、可愛い」と思ったら「いいね」。こいつダメだなと思ったらスルー。そんな感じで適当にばらまくしかありません。
ひどいことを書くようですが、マッチングアプリで出回っている自己紹介文というのはそれくらい見分けがつかないのです・・・。私はもう読むのも疲れました。