天安門事件の光景を覚えている人も多いでしょう。中国政府はこの事件のことを調査するつもりがまったくないらしく、死者319人ということになっているものの真相は事件後30年以上経過した今も不明です。
民主化を求めて立ち上がった学生たちを支援しようと一般市民まで天安門広場に集結。中国政府は人民解放軍を用いて鎮圧に乗り出しました。大混乱のなか、広場の周辺では多くの人びとが殺害されたと言われています。
そしてこの事件にまつわる有名な映像があります。
戦車の前に立ちはだかった男です。
私は「一人の勇気ある男が戦車を止めたんだ! すごい勇気だ!!」と思っていました。でも実際はちょっと違っていたようです。
戦車男(タンクマン)のその後
この男は戦車男(タンクマン)と呼ばれています。電車男も勇気をふるって暴漢を止めたのでエルメスと結ばれましたが、これは別の話。
どうやらこの戦車男(タンクマン)はやらせの可能性があるのです。
ぼっち@3_bocchi
ぇ。
2022/05/24 21:25:39
天安門事件で戦車の前に立ちはだかった男ってやらせの可能性があるの?
https://t.co/LA2pkifM7l
NHKのドキュメンタリー『映像の世紀プレミアム (20)「中国 “革命”の血と涙」』では、20世紀100年の中国の歴史を映像で振り返ります。ただソ連の指導のもと撮影された映像もあるので、露骨なプロパガンダも含まれますが・・・。
この番組では、戦車男はやらせであることが匂わされています。
・天安門広場はこの映像が撮影された時点で、人民解放軍が完全に制圧していた。
・だからこの男だけが軍の警備をかいくぐってノコノコとあの場所へ徒歩でたどり着けたこと自体が不自然。
・この男がその後どうなったのか一切明らかになっていない。
この男はその後仲間とおぼしき者たちに連れ戻され、映像はそこで終わっていますが、短い記録のなかで不自然な点がこのように複数指摘されています。
さらに番組では、外国人ジャーナリストが中国政府関係者にインタビューしたところ、「一般市民を戦車が轢いたり攻撃したりしなかったことに注目してほしい」という答えがかえってきたことが明かされています。注目してほしい? 「人民解放軍は国民の命を大切にしています」ということを訴えるためにわざとエキストラを使っただけではないのか? あの国ならやりかねん。
一応戦車男(タンクマン)のその後のお話としては次のような報道があります。
【北京=西見由章】1989年6月に中国の民主化運動が武力鎮圧された天安門事件で、戦車の前に立ちはだかる姿が世界に配信されながら、その後の消息が謎に包まれていた男性について、香港紙の蘋果日報は21日までに、男性の名前が「張為民」で、天津の刑務所から近く出所するとの友人の証言を報じた。
同紙によると、男性は当時24歳で、事件後に無期懲役判決を受けた。減刑され仮釈放されたものの約2年前に再び収監されたという。
北京市郊外の刑務所で一緒に服役していたという男性が証言した。(https://www.sankei.com/article/20170722-ZURYIFQ7RJKTRPRNXSH5WVVWVA/より)
この記事もちょっと信憑性がないですね。厳密に言えば、「友人」と称する人物(中国政府の息のかかった人物?)が出所するという「証言」(そう言えと命令されたのか?)をしたであり、「たしかに出所した」という確固とした記録ではありませんから。
たしかヒラリー・クリントン氏の『リビング・ヒストリー』だったか、彼女が上海を訪問したところ、「街にはおしゃれな若者たちが行き交い、活気のある様子だったと」この街の印象を書きとめていました。そして、「後でわかったことだが、彼らは全員エキストラだった」ことも暴露していました。
中国はこういうことをやる国だということをこうした記述から理解しているだけに、戦車男も中国政府が宣伝に利用しようとして仕組んだものではないか・・・、私はそう疑っています。北朝鮮といいロシアといい中国といい、日本の周りにはろくな国がありません。
ちなみに『映像の世紀プレミアム』でナレーションを務める山田孝之さんは、映画『電車男』では電車男の役を演じています・・・、ってこれはどうでもいいですね。
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