秋には合格が決まるAO入試(総合型選抜)。相性がいい大学に早く合格を決めることができるので、合格発表のあとは大学で必要な勉強ができます。入学後に何を勉強したいか明確になっている人にとっては嬉しい制度です。

これは併願可能なのでしょうか?
インターネットで調べてみると、

『総合型選抜(AO入試)は基本的に専願』

『複数の大学を併願しているということは、入学意欲が低いとみなされてしまうため、基本的には専願のみという条件を設けている大学がほとんどです。 他大学との両立は基本的にはできないと考えておきましょう。』

という検索結果がヒットします。

でも入試要項には「専願」と書かれていない大学も世の中にはあります。

例えば、

『〇〇大学〇〇学部〇〇学科への進学を第一志望とし、合格した場合は入学を確約できる者(入学後に同学部他学科への転科ならびに他学部他学科への転部転科は認められません』。

これって専願なんでしょうか?

AO入試(総合型選抜)「専願」ではないが・・・。

こういう大学に「入試要項にはこれこれのことが書かれているが、専願なんですか?」と問い合わせてみると、こういう回答があるのが一般的です。

「専願という言葉は使っていないが、この学科を第一志望とし、合格した場合は入学を確約できる方に出願していただくための入試です」

言い換えると、「専願ではないので他の大学を受験することを妨げるものではない。ただし、たとえ他の大学に合格したとしても、うちの大学にも合格した場合はうちの大学に来ていただけることが出願の前提です」。

つまり日程が重ならなければ、AO入試(総合型選抜)を2つも3つも受験することは不可能ではありません。それでも、この手の入試は事前課題が出題されることが多いので、複数の受験は大学入学共通テストと一般入試の準備との両立が難しいので不可能でしょう。

もしAO入試(総合型選抜)に合格して、辞退するとどうなるのか

AO入試(総合型選抜)に合格したものの、入学を辞退するという人もたまにいます。
実はAO入試(総合型選抜)は合格したらその後入学前教育という名目でいろいろな指導が行われることもあります。当然、あなたは課題図書を読んだり、レポートを書いたりすることになりますし、指導教員も採点などの指導といった労力がその都度発生します。

これで後日「やっぱやめます」ということになると、それまでの教員の指導が水の泡になります。
こういう場合、大学は高校の校長先生宛に、「おたくのこういう生徒がいたが、入学を辞退した。我々はこれだけの労力がかかったのに、その生徒をうちの学生として迎え入れることができず残念だ」のような苦情の手紙を送ることも。

そうなるとあなたの担任の先生は校長先生から「進路指導をもっとしっかりやれ」と怒られることになってしまいます。
これはあくまでも大人の事情ですが、もし高校の先生がAO入試(総合型選抜)を使って受験することにネガティブな反応があったりするのは・・・、つまりそういうことも織り込まれているのです・・・。