ヴァイオリンの演奏というのは通常、立ったまま行うもの。

オーケストラの団員や室内楽などでは座って演奏しますが、メンデルスゾーンの『ヴァイオリン協奏曲』を座ったまま演奏するソリストなんて見たことがないはず。

同じくシベリウスの『ヴァイオリン協奏曲』を座ったまま演奏するソリストってのもいません。

同じくベートーヴェンの『ヴァイオリン協奏曲』を・・・ってもういいですね。

とにかくソリストとして人前で演奏するときは起立しているのが当然。
ヴァイオリンのレッスンも座って弾くというのはまずありえないはず。

となると練習中も立ったままということになりがちです。でも1時間、2時間とそれを続けるとどうしても足の裏が痛くなり、疲れてきてしまいます。人間はロボットではないので当たり前の話です。

なにかいいアイデアはないのか・・・。


ヴァイオリンを立ったまま練習するせいで足の裏が痛い

若いうちはまだ良いのですが、ある程度年を取ってくると体をいたわるということを考慮しなければなりません。

私の場合は、底が厚いスリッパを使っています。これなら床の硬さが足の裏に伝わってくるのをある程度緩和してくれます。スリッパなんてしまむらとかダイソーとかでいくらでも売ってますから、今日すぐにでもできる対策です。

でもこれも絶対的な解決策にはなりません。結局立っている限り、自分の体重が足のうえに乗っかっているわけですから・・・。

で結局、座って演奏するのが一番疲れにくいですね。もうこれはブログ記事にするまでもないほどの当然すぎる結論です。でも部屋が狭いのに、余計な椅子なんて置きたくない! と思ったとしても気持ちは分かります。誰だってスペースを有効活用したいですから。

自分なりにこうやって考えていくとどんどん選択肢が狭まることになります。正直、折りたたみの椅子しか思い浮かびません。疲れたら家具の隙間から引っ張り出してきてこれに腰掛ける。コレ。年を取ったと実感するのはこういうときですがもうしゃーないですね。

というわけでソリューションは「折りたたみの椅子」。決まり。でもだからといって市役所とかに置いて有りそうなパイプ椅子を買ってきてはいけません。そんな無機質なものを毎日目にしていたらクラシック音楽に対する感性が鈍ること間違いなし。

クラシックがクラシックと名乗る以上、べつにロックバンドみたいに巨大な音を求められているわけではありません。速いテンポとか刺戟的なサウンドで人を「興奮」させるための音楽ではなく、玉露とも言えるような美しい音で「感動」させるべきものですし、ヴァイオリンの音色はまさにそういうためのものです。
というわけで椅子選びの基準は
・ある程度おしゃれ
・折りたたみ式
・長時間座ってもお尻が痛くならない素材
・なるべく安いほうがいい

最後の一つはちょっと余計かもしれません。安さと機能性は両立しないのが普通ですから。

まあ自分なりに楽天で探してみると、以下の椅子がまあ妥当かなという結論になりました。
画像から察するに折りたたんだときちょっと分厚いかもしれませんが許容範囲でしょう。

「ヴァイオリンを練習した。疲れた。寝るーンゴ」なんてことになったら頑張ったのに頑張ってないみたいなダメ人間感が漂います。頑張りすぎて疲れを蓄積しないためにラクができるアイテムを揃えることもやはり大事でしょう。