私は大のワイン好きです。あれこれ飲みましたが、やっぱりフランスのボルドーが最高ですね。
ブルゴーニュのピノ・ノワールも美味しいし気品に満ちあふれていますが、ライトボディなのですぐに飲み終わってしまうのが玉に瑕。
他にも陽気にさせてくれるイタリア、草原をわたる風のような爽やかさのニュージーランド、奥ゆかしい甲州、挙げればきりがありません・・・、がなんといってもボルドー。これぞ保守本流。
という話はさておき、文豪ゲーテもワイン好きだったことが知られています。
彼はケーキを食べるときも、ワインを原材料にしたものを選んでいたとか。
毎年、ゲーテの誕生日に街の人たちが必ず食べるという「ゲーテのケーキ」。見た目も渋い大人の味を楽しめる絶品です。レシピはゲーテが生きていた当時のまま。特に興味深いのが仕上げに使われるのはワイン。大のワイン好きで知られたゲーテならでは。焼き上がったケーキの上に、これでもか!というほどワインを豪快に注ぎます。ワインが加わることでしっとりした食感を楽しめるケーキは、気づいたら顔が赤くなっているなんてこともしばしばなんだとか。(https://www6.nhk.or.jp/sekaimachi/archives/data.html?fid=170718より)
いったいどれだけワイン好きなのか・・・。これはもうアル中と言っても過言ではない気がします。
上智大学名誉教授・渡部昇一さん(故人)の著作『文明落穂集』の第2巻にはこう書かれています。
カントとゲーテはライン・ワインを好み、毎日飲んでいた。特に後者は毎日2びんか3びんを空にした。そして2人ともきわめて高齢に至るまで知的に活発であったという。ゲーテは貴族だから余裕もあっただろうが、経済的にはそれほどめぐまれず、時としては蔵書を売らなければならなかったカントが、ワインを食卓から欠かさなかったのは面白い。しかも彼は無類の節制家であり、食べ物や飲み物の自分の体に及ぼす影響については注意深い観察をしていたのである。
それで『ファウスト』をはじめとする数々の作品を残すなんて、並外れたエネルギーの持ち主だったとしか言いようがないでしょう。
ほぼ同じ時代を生きたベートーヴェンも毎日1本、けっして安くはないワインを飲んでおり、これが原因で黄疸の症状が表れます。どうやら肝硬変だったようですね。
こういう「酒好きだったが、歴史に名を残した」人物の話を聞いていると、「そうだ! ワインって飲んでもいいんだ!!」という気になり、健康診断の前だけ節酒するのも全然OKじゃないか! とすら思えてきます。それって警察署の前を通るときだけスピードを落とすのと同じことなんですけどね・・・。
美食は芸術のもと?
ワインではありませんが、プルーストも大変な美食家であったことが知られています。
代表作『失われた時を求めて』では紅茶に浸してやわらかくなった一切れのプティット・マドレーヌから幼少期の夏の日を思い出すという有名なシーンはもとより、いろいろなところに「食卓」が表れて微に入り細を穿つように描写されます。
果たして、ゲーテやベートーヴェン、プルーストがコンビニのチューハイやカップ麺を口にしていたら、あのような作品は創り出されたでしょうか? ちょっと想像しがたいですよね。
もしかすると偉大な芸術というのは素晴らしい食事と密接に関わっているのではないでしょうか。
なにもビタミンCが脳の働きに作用し・・・、ということを言いたいわけではなく、「貴重な食材を口にしている」「高級なレストランで銘酒を仲間とともに酌み交わす」といった体験が人の精神に作用し、芸術作品を生み出すだけのインスピレーションをもたらしているのではないでしょうか。
うーん、そう考えると食事に大して興味のない私もちょっとくらいはイタリアンとかフレンチのお店に行ったほうがいいのかも、と思えてきました。
友だちいないから一人でだけどね!!
ちなみに酒を飲んでいると気になるのが尿酸値。私はこれに助けられています。
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