人気声優上坂すみれさんの新曲「生活こんきゅーダメディネロ」を聞いていると身につまされるものがあります。




歌詞にはこう書かれています。
色恋とか将来より優先すべきは生活!!!
何をするも入用 残高が戦闘力 金モノ言う資本主義
なんともはや・・・。
しかし仕事で給与計算を担当していると、「給与」を受け取る社員それぞれの性格がやけ分かってきて、だんだん人間嫌いになっていくのです・・・。


給与でわかる性格

例えば・・・。

1)残業代の付け方がやたらと細かい
会社によっては1日あたり15分単位で精算とか、30分単位とか、いろいろ取り決めがあると思います。
ところが私の勤め先では、「毎月の残業が14時間40分だったら14時間30分とみなす、14時間50分だったら15時間に切り上げる」のような計算規則はあるものの、日々の残業時間の精算は明確化されていませんでした。

結果、例えば定時が17時だとして、「17時4分まで働いたから、4分残業した」のように精算してくる人がいました。4分の残業を15日繰り返すと1時間≒2,000円くらいになりますから、まさに「小銭かせぎ」になりますね。

「この人は妙に残業の付け方が細かいですね。生活が苦しいのでしょうか?」と同僚がこの社員の上司にツッコミを入れたところ、15分単位で精算してくるようになりました。

2)残業代の付け方が不自然
月曜 19時まで残業
火曜 19時まで残業
水曜 19時まで残業
木曜 19時まで残業
金曜 19時まで残業

こういう精算をする人が。これで毎月42時間きっちり残業。なぜ42時間なのか不明ですが、残業ってこんなに安定するものなのか?

3)通勤手当を不正受給
就業規則によると「通勤手当は片道2km以上の場合に支給」とあります。Google Mapでルートを調べてみると、この社員は会社から1.2kmの所に住んでいました。当然、自分は2km圏内だと自覚しているはずです。でなければ距離感覚が狂っています。ところがこの社員の通勤届は「自宅からの距離 2.2km」と書いていました。

明らかに嘘なので、2年分の通勤手当を返納してもらいました。

ただ、こういう小銭を拾って歩くようなことをしても、それがあなたのQOLを向上させるわけではないのです。むしろ目先の利益を追うばかりで、かえって「失うもの」のほうが大きいのではないでしょうか。たとえば同僚からの信頼とか・・・。


生活が苦しくなってユダヤ人を密告だ!

詳細は過去記事
に書いたことがあります。

第二次世界大戦中、ナチス・ドイツの占領下にあったオランダではナチスへの嫌悪感から、自宅にユダヤ人を匿う勇気ある市民が数多くいました。
ところが秘密警察の捜査が厳しくなり、また占領が長引いて生活必需品が不足して暮らしが困窮し、さらにはユダヤ人密告報酬が引き上げられると(現在価値に換算すると、最初は一人あたり7,000円程度でしたが、最終的には2万円近くになりました)、ユダヤ人を匿っていたはずの勇気ある市民が、屋根裏部屋などに隠れている彼らをゆするようになったのです。

「しばらく外出することはないでしょうから、その毛皮のコートはあなたが持っていても意味がありませんわよね」

こんなことを言われたら居づらくなって隠れ家を変えなければなりません。でも別の支援者を見つけても、じつはそいつがナチスとグルだったりするのでした。密告で報奨金ゲットだぜ!! こういう人は、戦後何食わぬ顔で日常を過ごしました。


やはりお金があるに越したことはない

independent=独立したという意味ですね。
ただindependentには、たとえば植民地支配から独立するのような意味合いの他にもwealthyというニュアンスで用いられることがあります。たとえば19世紀英国貴族を指して、independentと言うときがそうで、「稼がなくても暮らしが成り立つ」「十分な資産がある」という意味です。

independentであれば当然嫌な上司に毎日会わなくて済みますし、自分のやりたいことに没頭できます。昔のイギリスでは大学教授とはそういう階級の人がなるものだったので、給与水準は低かったようです(低くても気にしなくて済む人しか務まらない職業だったようです)。
そういう人たちが、今なお懐古的な味わいで数々の文学や映画で描かれる「大英帝国」の文化を作り出していました。言い方を変えると、「残高が戦闘力 金モノ言う資本主義」が徹底し、カネの蓄積が十分だったからこそ文化が育まれていたようですね。

やっぱり上坂すみれさんは正しかったんだ!!