仕事の都合で受験する羽目になった第二種衛生管理者の試験。
こいつが曲者でした。まず関係法令、労働衛生、労働生理、いずれも「普通の人ならまず興味を持たないよね」というような内容ばかり出題されます。

腎臓の働きとか、人工呼吸がどうしたとか、コルチゾールとかいう何かの作用とか、正直どうでもいいことを覚えなければいけません。人は普通、興味のない分野で努力することが難しいものです。
だからいまいちやる気が出ません。

「つぎの4つの選択肢の中から、正しい(誤っている)ものを一つ選べ」で4択問題。
関係法令10問、労働衛生10問、労働生理10問で科目ごとの正答率が40%以上、かつ全体の正答率が60%以上という合格基準が定められています。合格者数に定員はないため、この基準をクリアすれば合格です。

が、なんだか年を追うごとにだんだん合格率が低下しているようです。
私も2022年1月7日に受験してみましたが、その理由の一端を垣間見た気がしました。


第二種衛生管理者の合格率がやや低い理由はこれだ?

普通の受験者なら、参考書を買ってきて概要を理解し、その後過去問をひたすら解いて演習を繰り返す・・・、そして自分の得点がボーダーラインを確実に越えていると実感してから受験申請をする、という流れになるかと思います。

ちなみに私の場合は受験申請をしてから実際の受験日まで4ヶ月くらい間隔がありました。
コロナの影響で試験室に入れる定員を絞っているとかいう情報をどこかで目にしたような・・・、でも試験当日は大教室に人がぎっしり入っていました。どういうこった。

で、「こんな日にちで受験申請した覚えはないのだが」という日程に勝手に割り当てられてしまった私。でも過去問を繰り返し解いたおかげで90%くらいは得点できるようになりました。これなら大丈夫だろう。

そして勇躍会場に向かうも、そもそも千葉県市原市の五井駅というところが私の住む街(多摩方面)からはめちゃくちゃ遠いのです。2時間かかりました。そこから直通送迎バスで20分・・・。これだけで相当体力を削られます。会場が遠すぎて「体力万全、ピッカピカ」の状態で受験できません。

で、「解答を始めてください」で問題用紙をめくると・・・。



「こんなはずでは」




一体なにが起こったのか? というと、過去問では見かけなかったような問題や選択肢が妙に目につくのです。
私は過去問7年分を解きました。それで正解率90%ですから、ほとんどの問題を「体で覚えて、見た瞬間大体分かる」レベルに到達しています。

しかし実際の問題では、肌感覚として15%くらいが「こんなの見たっけ?」というようなものが紛れ込んでいました。例えば・・・。

「無症状感染の定義について。感染症のキャリアとは。結核の症状とは」。新型コロナウイルス感染症の影響で出題されたのだと思います。普段コロナのニュースを耳にしていれば当然無症状感染のことも分かっている・・・、はずなのですが、紛らわしい選択肢が4つ並んでいると、一体どれを選べば正解なのか自信が持てません。

そのほか、産業医を選任・解任したときにやるべきことはどれか? という問題が出題されたり、第一種・第二種施設における喫煙室の設置、その喫煙室の中で飲食が可能か、禁止かといったことが問われたり・・・。私は過去問を6~7年分くらい解いたのですが、「こんなの見覚えないよ」みたいなものが30問中4問ほど含まれていました。

また、ごく普通の問題でも、選択肢の中に微妙に紛らわしい語句がさらっと入り混じっていたりと、これまで私が解いてきたものよりも難化している印象がありました。

衛生管理者の試験というのは、問題冊子は持ち帰ることができません。したがって出版社も予備校の関係者も、実際の問題を目にすることができず、公益財団法人安全衛生技術試験協会がHPに公開している問題をベースに参考書を作らざるを得ないのでしょう。・・・が、その「公開している問題」そのものが実際の問題よりも明らかに易しめなのです・・・。(問題は1年に2度公開されていますが、試験自体は例えば関東地方であれば1ヶ月に7回あることも。つまり公開されない問題のほうが多いわけです。でも肝心の部分が公開されないのであれば、受験生も対策のしようがありませんよね。)

これで私は腑に落ちました。「どうしてこんな簡単な試験なのに、合格率が50%を切るんだろう?」そう疑問に思っていたのですが、いざ自分が受験してみると、「演習問題と実際の試験の難易度がこんなに乖離しているんなら、そりゃそうだ」という気持ちになりました。さて結果はいかに・・・。

ちなみに私はこの参考書を読んで、あとはスマホアプリの無料過去問、ウェブサイトの無料過去問を解きまくっていました。