私はお酒を飲むといえばワインを飲むこととイコールと言ってもいいほど、ワインが好きです。
最初の一杯は一応ビールにしますが、そこから先はワインです。

当然のごとくまずは白から始まり、赤へ。

爽やかなシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランからシルキーなメルロー、またはずっしりとした手応えを感じるカベルネ・ソーヴィニヨンへ。

重口の赤ワインを飲みながら聴くラフマニノフやワーグナーのまた心地よいこと、心地よいこと・・・。

え、嫌味に聞こえる? いえこれ私はもうかなり前からこんな感じです。

友だちがいないのと、職場の人間関係を避けまくっているのでコロナ以前から飲み会というものに顔を出すことがなく(そもそも呼ばれないか、呼ばれても断る)、そうなると必然的に一人でワインを飲むのが当たり前の姿になりました。

その私は断言したいです。陰キャ、ぼっちにワインはよく似合うと。


陰キャ、ぼっちにワインが似合うワケ

そもそも飲み会のワインというのが曲者です。
友人同士や職場の飲み会で行く店というのは、たいてい夜のお客の単価が3,000~5,000円くらいのお店でしょう。
ところがこういうお店のワインというのが大抵微妙なのです。
普通、居酒屋やレストランで出されるワインは、店頭価格の2倍が標準とされています。
管理費や人件費が上乗せされるので、それくらいの価格になってしまうのです。

でも単価が3,000~5,000円クラスのお店だと、ボトルでおよそ2,000円。
これはスーパーなら1,000円ほどで販売されている価格帯で、これくらいの値段のワインというのは出来栄え的にちょっと微妙なのです(もちろん、1本480円とかのワインより遥かに良質だが)。

この手のワインを人とワイワイやりながら飲むとどうなるか。

本来ワインは香りや味わいの奥行き、立体感が最大の魅力です。さらにはチーズやスモークサーモン、生ハムといったおつまみとの組み合わせ(マリアージュ)でさらに美味しさが引き立てられます。
でも居酒屋のような環境では、こうした魅力を味わいながら飲むということが難しいのは、いちいち説明しなくても想像がつくでしょう。

もし外でワインを飲みたいというのであれば、それなりの出費を覚悟のうえでダイニングバーかレストラン、なおかつ多くても4人程度の集まりが良いでしょう。
こういうところなら隣のテーブルがうるさいサラリーマンの集団だったという可能性は低いですから、静かな環境で食事をしながら、なかなかのワインを味わうことができます。居酒屋じゃないので話のネタにも当然配慮が必要ですね。でもワインってそういう雰囲気を引き立ててくれる飲み物でもあるんですよ。なにしろ聖書にも言及されてるくらいですから(したがって欧米ではワインは神聖視されています)。

このように、ワインというのはワイワイガヤガヤな環境には馴染みにくく、どちらかというと「考える人」向きな飲み物なのです。

基本的に陰キャとかぼっちとか言われる人は何かといろいろ考えがちな人が多いので、まさにワインにぴったり。

「このずっしりとした口当たり、おそらくぶどう品種はシラー。しかし味わいの明るさから言っておそらくフランスではなく、オーストラリアのシラーズだろう」
そういう推理をしながら飲んでみるのもなかなかおしゃれではありませんか。

ワインというのは本当に不思議なもので、同じぶどう品種でもどの国で収穫されたかでまるで味わいが異なっており、その土地に個性をも味わえるようになっています(例えばボルドーと山梨では全然違います)。そういうものをしっかりと評価し、また「ワイン」という飲み物が歴史の中でどういう役割を果たしてきたのか・・・、というところまで理解すると、それはもう一生物の教養になること間違いなし。

そういうのは時間も手間もかかりますが、まあパリピとか陽キャとか言われる人にはまず無理でしょうね。この手の人びとと自分を差別化する意味でも、ワインは有力な材料になります。
とりあえずは成城石井で3本3,800円とかのセットを買ってきて、まず飲んでみるというところから始めるのが良いでしょう。

ぶどう品種? 何のことかわからない、という場合はこの入門書がおすすめです。カベルネ・ソーヴィニヨンとかピノ・ノワールといった品種がキャラクター化されていて、すっと頭に入ってきます。