ヴァイオリンの音色に憧れて、某島村楽器とか某ヤマハとかで数万~20万程度の本体+弓+松脂+ケースのセットを買う人もいるでしょう。
昔の自分もその一人でした。

子供のころ、親が買い与えてくれたり、あるいは自分で働いて稼いだお金で買ったり・・・、いずれにせよ最初はだれもが初心者です。当然ですよね。

自力でチューニングできないのもまあ当然なので、買ったその瞬間はお店の人にやってもらうことになります。これでまあ1,2日程度は音程はキープできるはず。
それでもしばらくすると音程がずれてくるのはもはや自然現象なのでどうしようもありません。
とくに冬の寒い朝は、ケースから開けた瞬間からさっそく音程が猛烈に下がっていることがよくあります。理由は色々あるのですが、詳細は省きます。とにかく寒いとそうなるんです・・・。

で、ピアノやチューナーを使って音程をA、D、G、E弦の順に整えていくわけですが、初心者は大抵「ブチッ」とE弦を切ってしまいがちなのです・・・。

ヴァイオリン初心者、E弦を切っていきなり挫折しがち

これはヴァイオリンではなく、ギターの話になりますが、私が最初に就職した会社の後輩はバンドでギターを担当していました。高校生のころに初めてギターを買った翌日、1弦つまり一番細い弦をチューニングに失敗して「ブチッ」と切ってしまったとか。
戸惑った彼は楽器店に電話。「あ、弦を貼り替えてください」、ガチャン。店員の対応に呆然となり、挫折。しばらく放置していたそうです。あまりのヘタレなエピソードに大笑いしました。

でも私も・・・、いえヴァイオリン初心者も似たような状況に陥りがちです。
自分も初めてチューニングをしたとき、案の定E弦を切って完全にうろたえました・・・。

せっかく思い切って始めたヴァイオリンなのに、いきなりE弦を切るなんて、もしかして俺って劣等人種なんじゃ・・・、そういう気分になります。
これで挫折したら目も当てられません。

弦が切れるのは「あるある」

チューニングをやっていて弦が切れるのは「ヴァイオリンあるある」と言って良いでしょう。
弦は工業製品である以上、一定の確率で粗悪品にぶつかることがあります。そうなると劣化が早かったり、そもそも仕上がりが雑だったり、切れやすかったり・・・。
たまたま(そうとは知らず)そういうG弦を使っていたある時、ヴァイオリンの先生が私のヴァイオリンをチューニングしようとしたところ、思いっきり「バツッ」という音を立ててG弦が切れたことがあります。

先生も一応「先生」を名乗るだけのことはあり、都内の音楽大学を出ていてヴァイオリンの弾き方を教えることで生計を立てているのです。それでも弦を切ってしまいます。
次回レッスンのときに、「すいませんでした、これを使ってください」と私が普段使っている弦よりもずっと高い弦をくれました。切れてラッキーでした・・・。

プロですらこんな感じですから、初心者が一番細いE弦を切ってしまうのは、「そんなもんさ」と割り切るしかありません。
一応、私なりのチューニングのコツとしては「音程をかなり低いほうへわざと落として、そのあとピアノなりチューナーなりを使いつつ徐々に上げて音程を合わせていく」です。
高い方にいきなり合わせると、弦にかかる負荷が突然大きくなってしまうので、当然ながら切れる可能性が高くなります。

子供のころからヴァイオリンやピアノをやっていて、絶対音感があるという人は鼻で「フン」と笑うかもしれませんが、クリップチューナーを使うと音程を簡単に合わせることが可能になります。



クリップチューナーは、ヴァイオリンをやっている人はあまり馴染みが薄いかもしれませんが、バンド経験者なら当たり前のようにお世話になります。(スマホの無料チューナーアプリでももちろんOKです。でも周りの音を拾わないぶん、クリップチューナーのほうが使いやすいです。)

また、弦のスペアを持っておくのは「万が一」への備えとしてマストでしょう。
普通はG、D、A弦は同じ製品で統一しますが、E弦だけは別の製品でもよしとされています。
E弦は他の弦よりも圧倒的に安く、アマゾンなどでまとめ売りされているので、もしスペアがないということであればすぐに入手すべきでしょう。ゴールドブラカットあたりが手頃でおすすめです。(E弦はボールエンドとループエンドがあります。アジャスターに取り付ける部分の構造がどちらのタイプなのかを確かめたうえで発注しましょう。ボールエンドはE弦の先端に金属球が付いているタイプ、ループエンドは先端が輪になっているタイプの弦です。)

繰り返しますが、弦が切れたくらいでくれぐれもがっかりしないでください・・・。(と、過去の自分に教えてあげたい・・・。)