私は子どものころから寝付きが悪く、かなりそれで困っていました。

休日の昼寝とか、仕事から帰ってきて20分だけ寝るとか、そういう芸当はできるのに夜になるとなぜか寝付きが悪いのでした。

え? 昼寝してるからだろうって?? いや、20分くらいの昼寝で夜に眠れないということはちょっと考えにくいですね。やっぱり夜になると「寝なくてはならない」という心理が作用して、かえって眠れなくなるという無意味な真面目さが足かせになっているんだと思います。

ところがあるとき、メラトニンというサプリがあり、これを飲めば寝付きが良くなるということを知りました。
具体的には、イギリスの元首相トニー・ブレアの回顧録で「疲れていたのでメラトニンを飲んで寝た」という記述があり、なんだろうと思って検索したところどういうものかを理解することができました。

日本ではドラッグストアなどでメラトニンは流通していないものの、iHerbなどのサイトを経由すれば個人輸入が可能です。送料込みで1,000円前後です。一時期はアマゾンでも販売していたのですが2021年現在、取り扱いはありません。

そもそもメラトニンとは何かというと、脳の松果体(しょうかたい)から分泌されるホルモンであり、
体内時計に働きかけることで、覚醒と睡眠を切り替えて、自然な眠りを誘う作用があり、「睡眠ホルモン」とも呼ばれています。

(https://www.tainaidokei.jp/mechanism/3_3.htmlより)

これを自分の脳から分泌するか、サプリのように外部から摂取するかということになります。
実際に取り寄せてみて飲んでみるとたしかに1mg(一粒)でも飲み込んで30分くらいするとウトウトとしてくるのでした。これは便利。救世主かとすら思いました。

でもメラトニンには一つ問題がありました。
健康上に明確に副作用や悪影響が確認されているというわけではないものの、まれに悪夢を見ることがあるようなのです。理由は体感的に分かります。これを使って眠りにつく=睡眠サイクルを人工的にいじるわけですから、もたらされる睡眠はレム睡眠=浅い眠りで眼球が良く動き、脳も活動している状態で夢を見やすいでしょう。

で、私の場合、最近はかなりの頻度で悪夢を見ているのです・・・。


メラトニンを飲んでみた悪夢を書き留めておきます

一体どんな悪夢だったのか? 私の場合は「家の中に無理やり侵入しようとする者が現れる」というパターンが多いです。

<悪夢1>
不審人物が家のドアの前を明け方に行ったり来たりして、こっちを伺っている様子がすごくよく分かる。そしてこちらの隙を突いて強引に侵入しようとして、私ともみ合いになる。「こいつめ!」と思ってキックしたら目が覚めた! なんだ悪夢か。

<悪夢2>
友人を家に入れたら(このブログタイトルからわかるように、私には友だちなんていないんですけど?)、そいつが不審人物とグルだった。友人がこちらの隙を突いて不審人物を招き入れようとして・・・、あとは悪夢1と同じ。

えてしてこのパターンが多く、私は第三者を自宅に呼ぶことにどうやら深層心理的に強い抵抗感があるようなのです。というか本心では誰も自宅に来てほしくないのです。なにしろ理想の休日は誰とも会わないことですから。それが悪夢という形で現れているようなのです。
さらには今朝、むちゃくちゃな悪夢を見ました。

<悪夢3>
窓ガラスが騒がしいので様子を見たら大量の鹿が入ってこようとしている。なんだこれは! 玄関からも鹿がこっちへ押し寄せている! 110番しようとしたら電話が無反応(夢の中の私は110じゃなくて100とダイヤルしていた)。鹿め! とキックしたら目が覚めた!

なぜ鹿? どうやら1ヶ月前に奈良公園で鹿に鹿せんべいを与えようとしたら、ものすごい勢いで鹿がこちらに(厳密には、せんべいに)駆け寄ってきたことが深層心理的にトラウマを残しているのではと思います。私はぜんぜんトラウマだなんて思ってはいないのですけれど、心の深いところでどうこの体験が処理されているかまではまったくわかりません。

では私がメラトニンを使うのをやめるかというと、決してそうではないのです。
確かに悪夢を見る時「も」ありますが、入眠が早くなるというメリットは悪夢というデメリットよりも大きいからです。

メラトニンを飲んだらどんな悪夢を見るのだろう? と疑問に感じた方、この記事が参考になれば幸いです。