このブログは「友だちいない研究所」といいまして、文字通り運営している私には友だちがいません。
大学時代、ある授業でグループワークをすることになったものの友だちがいなくて一人でグループワークをやったことがあるくらい、友だちができません。

社会人になっても友だちがいないのでいつもぼっちです。

というか、元々陰キャな性格なので友だちがほしいと思わないんですね・・・。

そういう性格だと自覚しきっている今、「陰キャな自分は就活でどうやって自己PRしたらいいんだ?」と悩んでいる方に向けて個人的見解をお話してみたいと思います。私の話すことがすべて正解だとは思いませんが、一つの参考になれば幸いです。

陰キャ=役立たずではない

まず知っておいていただきたいことは、陰キャだからといって役に立たない人材を意味しているわけではないということです。
確かに営業職の場合は人当たりがよくて何でも話せる人のほうが有利でしょう。
でも営業職といっても、イチから人間関係を構築するような営業もあれば、すでに出来上がったルートをさらに太く、深くしていくタイプの営業もあります。(どんな営業をすることになるかは、会社のビジネスモデルやその部署で扱っている商材の種類、顧客との関係性によりけりなので、実際に配属先が決まってからでないと事前には誰にも分かりません。)

そもそも営業職が就活のすべてではなく、経理とか人事とか広報とか法務とか購買とか生産管理とか・・・、一つの会社の中にも色々な部署がありますし、明るい性格だから向いているというものではありません。むしろ陰キャなほうが適しているという性質の仕事だってありますから、「陽キャじゃないから、役に立たない人材なんだ」と最初からネガティブになる必要はまったくありません。


陰キャでも活躍できそうな仕事とは

例えばですが、人事など陰キャに適していると言えます。

陰キャな人って、結局ものを深く考える傾向があります。

そういう性格の人は、「この社員の今後のキャリアは」「人材をどう適材適所に配置するか」「長時間労働を抑制するために、どういう方策を採用したらいいのか」のように、短期的評価というよりも長期的にじっくりと考え抜かなければいけないタイプの仕事がふさわしいでしょう。

ほかにも給与計算の仕事もそうですね。まさかAさんが計算したときとBさんが計算したときで給与の金額が違っている、ということはないはずです。つまり計算は常に正確でなければいけません。そのためには、法律や契約書に書かれていることを遵守しつつ、かつ就業規則に書かれている決まり事もすべての社員に平等に適用し、正しく計算しなければなりません。

・・・っていうか、こういう緻密な作業はえてして陽キャが苦手としています。だって、そもそも学生時代にもそういう後方支援的な作業をやらないじゃないですか、陽キャって。

陰キャの自己PRはどうすればいいの?

で結局、陰キャの自己PRはどうすればいいのか。
そもそも、陽キャと同じ土俵で張り合おうとするから負けが確定してしまうわけです。

コミュ力がないのに「誰とでもすぐに打ち解けることができます」式のアピールをしても絶対に陽キャと競り負けます。

そうではなくて、「卒論を書くためにこれこれしかじかの先行研究論文を20本読み」のようなエピソードを援用しつつ「緻密なことが得意だ」「ロジカルに物事を考えられる」「長期的計画を立案し、かつ軌道修正しつつ実現までつなげることができる」式の自己PRをすればよいでしょう。

そもそもマーケティングの基本は差別化を図ること。陽キャと同じ土俵で勝負しようとした時点で差別化に失敗しています。そりゃ負けますよね。
そうではなくて、まったく別の戦場を設定してしまうことで「陽キャとは違ったタイプの人材です」とPRすることになるわけですから、「アメフト部出身でリーダータイプのAさんのほかにも、参謀タイプの陰キャくんも採用してみょうか」ということになります。

こういうのをマーケティング用語で「レッドオーシャン」とか「ブルーオーシャン」と言ったりします。
レッドオーシャンは既存の競合が多くて血みどろの戦いになってしまうのに対して、ブルーオーシャンは新たに生み出されたマーケットであるため競争そのものが存在しないので高収益が期待できます。

えてして就活という場面では、誰もが「明るい人です」のような自己PRに陥りがちです。
ここで、あえて「陰キャ」を自己PRに用いることの有効性はもうおわかりでしょう。

・・・以上が私の見解になります。たぶんこの記事を読んでくださっている方は私と同様陰キャつまり過去の私だと思います。どうか就活をうまく乗り切ってくださいますよう、切に祈ります。