ヴァイオリンを弾くとき、こだわればきりがないアイテムの一つが肩当てです。
やれKunがいいだの、どこのメーカーがいいだの・・・。
私は5年前に弓を買い替えたときに調子に乗って肩当ても買ってしまいました。
せっかくなら一生使えるやつにしてやれ、そう思ってそのお店にある一番高いやつに手を出してしまいました。実際は、劣化していくのでずっと使えるということはないのですが・・・。
それがViva La Musicaのオーガスチンというモデル。スロヴェニアのメーカーです。
ビジュアル的にもメイプル材が使われていて高級感たっぷり。これならますますヴァイオリンが好きになって練習バリバリのめり込んで、ますます上達するに違いない。
今にして思えば勘違いも甚だしいお花畑が脳内に広がっていました。
帰宅後、幻想は粉々に打ち砕かれ、お花畑は焼け野原と化すのでした・・・。
Viva La Musicaオーガスチンが残念すぎる
このブログ記事のタイトルからおわかりいただけるように、私はこの肩当てに満足することはありませんでした。
なぜかというと、買ってきた初日から、装着して弾いているうちに少しずつずれてきて、最後にガクッと脱落するという現象がほぼ毎日発生しているからです。ヴァイオリンと接触するゴム部分の角度などはネジを使ってある程度カスタマイズすることができるのですが、いろいろ設定を変更しても結果は同じ。初日からそうだということはゴム部分のホールド能力がもともと乏しかったとしか思えません。
不良品? いやいや、出荷前に検査をしているはずですから、さすがにそれはないでしょう。ましてや電子機器のケーブルの接続不良とかならともかく、単なるゴムの塊が不良を起こすというのはちょっと想像しにくいです。
どうしてそんなものを5年も使い続けたのか?
理由は、「値段」にありました。せっかく1万円も払って買ってきたんだ、きっと自分の使い方が悪いに違いないとか、また書い直したら1万円が水の泡だという、一見ものを大事にしているかのように聞こえるが実は自分に対する不利益が継続してしまう、無意味なもったいない精神が自分の判断ミスを覆い隠してしまい、自分の間違いを見て見ぬ振りを続けてしまったのでした・・・。
YouTubeなどでもプロのヴァイオリニストの方が肩当てをレビューしている動画がたくさん見つかります。ということはそれだけ肩当てにも個性があり、その人の体格や使用用途によって向き不向きがあるということでしょう。
少なくとも、Viva La Musicaオーガスチンは私には不向きでした。
しかもガクッと脱落するという現象は弾き始めて30分は経過して発生する出来事なので、店頭でテストすることも不可能。運が悪かったとしかいいようがありません。
というわけでこのブログ記事をもってViva La Musicaオーガスチンへの未練は整理することにして、楽器屋で改めて肩当てを探す旅に出ることにします。次は一体何と巡り会えるのか・・・。
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