人間、なくて七癖という言葉があります。

自覚していなくてもついやってしまうのが癖。爪を噛むとか、髪の毛をかきあげるとか・・・。

私は、絶対やめたいと思っているのにやめられない癖があります。
口の粘膜を噛むという本当に余計な癖です。噛みすぎて口の中で出血してしまうことも。

こんな癖が見についてはや20年は経過しました。ということは自分の人生の半分以上をこの癖と付き合ってきたことになります。最低だ。

口の粘膜を噛む癖

このブログ記事を書いている今でもつい口の粘膜を噛んだり、かじったりしてしまっています。やめたいとか書いておきながらこのありさま!

どうやってかじっているのかと言うと、前歯で口の粘膜に切れ目を入れて、歯でピーッと引っ張ります。すると魚肉ソーセージのラッピングを剥ぎ取るように、口の粘膜が剥がれていきます。
剥がれたからといって、傷が深くなければべつに出血するわけでもなく、1,2日ほどで粘膜も復活しています。

その粘膜を歯でカミカミ。(汚いな!)

ただそれだけの行為ですが、本を読んだり音楽を聞いたりしているときもこれをしてしまうと著しく集中力が削がれます。「なんでこんなことやってるんだろう」「こんなことはもうやめよう」何度もそう思っているのに、気がつくとついやってしまうのでした。

あるときは、歯医者で年齢の割に前歯が摩耗していると言われました。原因はこれだとすぐにピンときました。

別の歯医者でも、これを繰り返していると悪性化すると言われました。
悪性化ってなんですか、と質問すると、ガンですとはっきり言われました。
・・・と言われたのがもう8年前の出来事です。にもかかわらず未だにつづけているのがこの癖。

自分が意志薄弱なのか、身にしみついて習慣化してしまったのか、とにかくこの癖から脱却することができないのでした。

フロイトはこう言っている

心理学者フロイトの心理性的発達理論によると、子どもには幼児性欲理論(infantile sexuality)に基づいて、口唇期、肛門期、男根期(エディプス期)、潜伏期あるいは潜在期、性器期という5つの成長段階があり、その期間には身体成長と性的発達が複雑に絡み合って進展するそうです。

その口唇期というのは、コトバンクによると「精神分析で、性本能の発達が口唇期に固着することで生じる性格をいう。この性格の人は依頼心が強く寂しがりやであり、反面、親切で寛容という性格的傾向を示すとする」。

もしかしたら私がこれに該当するのかもしれません。
甘えん坊で依存的な性格だというのは、先日のブログ記事で書いた「マニア型」の恋愛だというのと合致します。
さらにはこの口唇期は喫煙、食道楽など口にまつわる快楽を満たそうという傾向があるとか。これはワイン好きだという自分の好みに当てはまります。

しかも、この口唇期はナルシシズムとも結びつきがあるらしく、SF作家の荒巻義雄さんによるとコーンパイプをくわえた格好で日本にやってきたマッカーサーもこの性格だった可能性があるようです。
日本人が彼を厚く支持したことは、マッカーサー自身の自己愛を満たすに充分だったとか。
私はどうなのか? というと「友だちいない研究所」などという、普通に考えて友だちがいないことを自分のPRに使ってしまうような奴ですからナルシスティックなところがあるのでしょう。

なんだか書けば書くほど口の粘膜を噛む自分ってダメな奴な気がしてきた・・・。
しかもそれをブログ記事にして、誰もが読めるようにしてしまうなんてマゾなのか? それとも「俺ってこんなに可哀想なやつなんだ」と言いたいのか・・・?