日本人の平均的姿ってどんなものだろう? そんな疑問からいくつかの項目について調べてみたら想像以上に愕然となってしまいました。

現在、18歳に到達した日本人は、大学進学率が全国平均で50%程度。
都心部では7割近く、東北や九州では4割の地域もありますが、全国でならしていくとだいたい2人に1人が高等教育を受けているということになります。

この進学率というのは戦後じわじわと上昇し続けてきました。
ということは数十年間かけてちょっとずつ日本人は知的になっている・・・。はずなのですが・・・。

diary

日本人の「平均」に愕然

あらかじめおことわりしておきます。この記事は完全に独断と偏見で書いています。だから私からは世界はこう見えていますという切り口でしかありません。
他にも車の保有台数とか、平均寿命とか、いろいろな観点から「平均」を描き出すことも可能です。

では私が見た日本人の平均とは・・・。

1.日本人の2人に1人は一ヶ月に一冊も本を読んでいない
1か月に大体何冊くらい本を読むかを尋ねた。 「読まない」が47.3%,「1,2冊」が37.6%,「3,4冊」が8.6%,「5,6冊」と「7冊以上」がそれぞれ 3.2%となっており,1 冊以上読むと答えた人の割合が52.6%である。 過去の調査結果(平成20,25年度)と比較すると,余り変化は見られない。


dokusho

以上は文化庁が実施した『平成30年度「国語に関する世論調査」』からの引用になります。

つい最近私は職場の人にこの話をしたら、「私も月に1冊も読んでない。漫画すら読んでない」というリアクションが返ってきました。

(自分の同僚ってこんな奴だったのか)
ついそう思ってしまいました。

2.社会人の平均勉強時間は1日6分
総務省統計局が平成28年に実施した「社会生活基本調査」では、社会人の平均勉強時間が明らかになりました。

なんと、
1日当たりの「学習・自己啓発・訓練」(学業以外)総平均時間:6分

・・・。6分って・・・。英単語をいくつか暗記したら終わってしまいますね。

大学受験のときだけ(一般入試を受ける人は)頑張って勉強して、そこから先は学ぶことを放棄してそのままサラリーマンになっているだけという姿が容易に想像されます。
うへっ、俺はそんな人間になりたくないぞ。


3. 平日は2時間半、休日は3時間半TVを見ている
平成30年に総務省が公表した「情報通信白書」によると、日本人は平日は2時間半、休日は3時間半ぐらいTVを見ているようです。

TV2

平成29(2017)年時点で、平日1日あたり159.4分つまりおよそ2時間半のTV視聴時間であることが読み取れます。

休日は・・・、

TV3

なんと214分! およそ3時間半!! ひえっ!! よくそんなにTVばかり見てられるな!!
ジョギングしたりヴァイオリンを弾いたり(←私です)しようと思わないのでしょうか? なにか自ら積極的に努力しようという意欲はないのでしょうか?? 


以上をまとめると、1~2ヶ月で1冊の本を読み、1日6分くらい何かしらの勉強をし、毎日2~3時間くらいTVを見ているという怠惰な姿が浮かび上がってきます。言い換えると、能動的に知的なものを求めることには消極的で、受動的エンターテインメントをただなんとなく眺めている・・・、羊か!?

前述の「私の同僚」ですが、本当に本を読んでいないらしく、「月曜のこれこれという深夜番組が面白い」「考えるのが面倒くさい。多い方に合わせていればいい」とも言っており、「考えるのが面倒くさい」には愕然となりました。

個人的肌感覚として「コロナが怖い!」と言ってる人ほど普段から読書の習慣がなくてTVばかり見ている人だろうと思っていたのですが、それはつまり限りなく平均に近い日本人だと悟り、私は暗澹となったのでした・・・。

TVを見ない私は、まずそれだけで多くの人と話が噛み合わないでしょう。この記事を書きながら改めて思い知らされました。だから「友だちいない研究所」なんていうブログを運営してるんですね!!

うーん、大学時代に『知的生活の方法』を読んでいてよかった・・・。