ヴァイオリンを弾く人ならいつかは通る道であるバッハの『無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータ』。

私も『無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番』に取り組んでいて、なんとか「ラルゴ」は通したものの(そもそも「アレグロ」と「フーガ」をスルーしてる時点で察し)、その後の「アレグロ・アッサイ」は音にキレがなくて自分で愕然。

ヒラリー・ハーンなんて16歳のときにこの曲をデビュー・アルバムで録音してるというのに、その2倍以上の歳を重ねた自分は彼女のはるか後ろをさまよっています。もうどうしようもないですね。

一応先生の前で演奏してみたところ、次のような指摘があったので書きとめておきます。

1.音がブレブレ
ぐらぐらしてるのはよろしくない。整然と音が並んでいるべきなのに、一音一音がどうにもこうにも音量にムラがあったり、曲の流れとは無関係に音が大きくなったりとたんに小さくなったりする。

2.音のバランスが取れていない
なぜそうなるのかというと、弓に重さが乗っていない。音がブレるのはこれが理由である。

レッスンのときにヒラリー・ハーンの話をしたところ、「彼女の弓の動きはべつに大きいわけでもないのに非常に合理的で美しい」と先生。

たしかにハーンって激しいアクションをしてるイメージってあまりないですよね。
なのに細かい音がコンサートホールの隅々までレーザービームみたいに飛んでくるという不思議体験を私もしたことがあります。

こう考えると、「アレグロ・アッサイ」をきれいに演奏するためには弓のコントロールが重要だということになりそうです。

速度指示から考えてつい速いテンポを採用してしまうのが人情だと思いますが、速く弾こうとすればするほど曲に振り回されて弓がコントロールできなくなり・・・、という悪循環が起こりがちです。
弓のコントロールを意識しつつゆっくりと正確に、慣れてきたら少しずつテンポを上げていくというごくごく当たり前な練習を積み重ねていくしかないのかもしれません。辛い・・・。