『原宿竹下通りが「地方都市のシャッター商店街化」の衝撃』という記事を読んでおりますと、次のようなことが書かれていました。

路面の雑貨店などが当面休業の張り紙をしていたり、ファストフードのチェーン店も次々と撤退しています。シャッターが下りた店舗にはテナント募集の張り紙がしてありました。

地元の人の話によれば、以前は路面の数坪の小さな小屋のような店舗でも、月300万円の家賃という場所も珍しくなかったそうです。コロナ禍で人通りは、見たところ3割以下に減ってますから、坪100万円でも借り手は付かないでしょう。

さらに大きな問題は、小規模な飲食店とは異なり、コロナ感染がピークアウトしても、原宿の竹下通りには客足が戻らない可能性が高いことです。 竹下通りは、世界中から多様な人が大量に集まり、混沌かつ雑然とした雰囲気が他の街にはない魅力でした。

そんな熱気のある雰囲気の中で雑貨やお土産を買うのを楽しみ人が集まっていました。 しかし、櫛の歯が欠けたように店舗が空いて、活気ある街としての魅力がなくなれば、出かける人の数も少なくなり、それがまた人出を減らすと思います。
これは私が2020年秋~2021年春にかけて竹下通りのポムポムプリンカフェに向かう途中で見た光景と完全に一致します。

2020年冬は10軒に1軒くらいが閉店していましたが、2021年春にはざっと見たところ10軒に2~3軒が閉店しているように見受けられました。

ところがリニューアル後のポムポムプリンカフェはやたらと元気!


こんなに景気のいい店、ほかに竹下通りにあるでしょうか? いやない!!

メイドカフェとのコラボということもあって、「ポムポムプリンカフェがメイドカフェになってしまうのか」と危惧する声は当然のこと。
とはいえ経営陣も、リニューアルの背景にはコロナがあり、ポムポムプリン単体ではこの危機を乗り越えることは極めて厳しいハードルであったことを明かしており、急場をしのぐためにはメイドさん目当てのお客さんの力を借りるしかなかった、やむを得ないことだったと説明されています。

当面はメイドさんという援護射撃を受けつつも、あくまでも主役はポムポムプリンであり、キャラクターカフェという場を早期に確立することを名言しています。
(以上の情報は、深沢孝樹氏のツイッターより)

この状況が収束するのは、あとどれくらいでしょうか、1年でしょうか、2年でしょうか。
それくらいの時間が経過すれば改めて地方や外国から沢山の人が訪れ、原宿の街も再生への道を歩みだすのかもしれません。それまでの辛抱でしょう。

私自身もリニューアルしたポムポムプリンカフェに足を運び、見たところお客の半分がメイドさん目当てで来ているらしいことにびっくりしましたが、ここはなんとしても生き残らねばならない局面です。
そのためにあえて変化を受け入れたと考えれば良いでしょう。

ちょっと秋葉原なテイストが原宿に入ってきたものの、少しでも賑わいが維持されることはこの街にとって損ではないでしょう。どうか、ポムポムプリンカフェが少しでも原宿の衰退に歯止めをかける役割を果たしてくれることを!!