なぜかいつも飲食店が悪者にされる!

東京都知事は、医療キャパを増やす努力はしていない! しかし他人に自粛を求める!!

本来なら岩盤規制といってもいい、医療行政の硬直ぶりにメスを入れて柔軟にコロナ感染者を受け入れる体制を整備するべきなのに、そこにはさあっぱり手をつけない!

日本の病院のおよそ8割は私立だが、そのほとんどは「赤字になるから」「体制が整っていない」(←いままで何をやってたのか?)などの理由でコロナ患者の受け入れを拒否している! おかげで一部の医療機関にコロナ患者が集中してオーバフローする可能性がある! (2021年4月23日現在、公開データを見る限り東京は医療逼迫とかいう状況ではない。重症患者は52名。AKBのメンバー数より少ない。なお東京都の人口はおよそ1400万。)人の命を助けたくて医者になったはずなのに、こいつらは一体何なのか? この典型的ボトルネックを解消するのが政治家に期待される役割なのに、都知事はTVパフォーマンスばかり熱心に取り組んでいるではないか!

この狂騒のなか、雇用的に弱者といわれる人たちにしわ寄せが行くのは火を見るより明らかだ!

私が日頃寄付をしている「あしなが育英会」から会報「あしながファミリー」の2020年12月16日発行号には目を覆うようなことが・・・。

「農家から出荷できない野菜を破棄する袋ごともらい、虫だらけ、溶けて腐ったレタスの中から、食べられる部分を探しながら涙が出た」(埼玉県・40代母)

「アルバイトがないので食費を削っている。土日は寮でご飯も出ないため、友人からもらったカンパンで空腹をごまかしている」(東京都・大学3年)

「進学するためのお金をアルバイトで稼げない。家計を助けることもできなくて、お腹が空いている。たまにはお菓子も食べたい」(神奈川県・高校2年)

なんだこれは! 『はだしのゲン』か!? 俺は敗戦直後にタイムスリップしてしまったのか? 一瞬そう思ってしまうような悲痛な叫びが紙面にあふれていました。(詳細は「あしなが育英会に寄付を! 遺児家庭に未来を!!」

もう自分の中でコロナはこれ。


3度目の、これは東京都知事のコロナ政治利用と断言してもよい緊急事態宣言。
飲食店が血祭りに上げられるのを黙って見過ごすまい!

で、私は飲食店関連業界の踏石になります

・・・ということをずっと考えていました。
1,2回目の緊急事態宣言では自炊をやめてわざと飲食店へ出かけて、「白身魚のフライの揚げ方が絶妙でした!」とか普段陰キャな自分ならぜったい言わないようなことを店員さんに伝えていました。

今回、具体的に自分に何ができるのかを考え、まずやってみたのが飲食店へお酒を卸す会社からワインを直接買ってみることでした。これは去年に引き続き2回めのこと。

私が注目したのは、東京都中野区に本拠を置く柴田屋酒店。
この会社はワインに力を入れており、120名を越えるソムリエを輩出したとHPに書かれていました。
『神の雫』読者の私としては胸が踊るじゃありませんか。

実際に通販サイトもありました。
です。

ここでワインのラインナップを見ると、

ブランド名:KILLIBINBIN(キリビンビン)
価格(税抜き):2,200円
容量:750ml

原産国:オーストラリア
地区:南オーストラリア州/ラングホーンクリーク
種類:赤ワイン
品種:シラーズ80%、カベルネ・ソーヴィニヨン20%
味わい:フルボディ
アルコール度数:14.5%

ブランド名:CASA ROJO(カサ・ロホ)
価格(税抜き):1,600円
容量:750ml

原産国:スペイン
地区:デュエラ・カスティーリャ地区
種類:赤ワイン
品種:メルロー100%
味わい:フルボディ
アルコール度数:13%
オーガニック情報:オーガニック/ビーガン
ブランド名:Possente(ポッセンテ)
価格(税抜き):2,200円
容量:750ml

原産国:イタリア
地区:シチリア州
種類:赤ワイン
品種:ネロ・ダーヴォラ100%
味わい:フルボディ
アルコール度数:13%
オーガニック情報:EUオーガニック認証
コンクール受賞歴:SAKURAアワード2015金賞

(以上、商品情報は上記サイトより)

など、ニューワールドや南欧のワインが主力商品であることがうかがわれます。
つまり力強い大地の薫り、照りつける太陽と輝く海を思わせる陽性のワインが多いようですね!

個人的にはフランスの繊細かつ文学的、かつエレガントなボルドーやブルゴーニュが好みですが、暗いニュースを吹き飛ばすにはやはりラテンのワインがぴったり!

私は数千円のワインを発注し、届くのを楽しみに待っているところで、これが飲食店関連業界への "You are not alone."というメッセージになることを祈っています。

思えばこの1年、特定の産業が不要不急などという、裏を返せば特定の産業は必要だという選民思想にも似た考えで切り捨てられ、また狙い撃ちにされる様子を見るにつけ、私は「ぜったいにこれに与すまい」と思い、個人でできることをしてきたつもりです。

不要不急などと、人の尊厳を傷つけるなんという心無い言葉でしょうか!

他方で、人は必ず「同伴者」つまり反応をしてくれる誰かを求めるものだということを、私は様々な経験を通じて学んできました。
作家・遠藤周作の次の言葉がもっとも「人間とは何か」という問いに対して的確に答えているでしょう。

人間がもし現代人のように、孤独を弄(もてあそ)ばず、孤独を楽しむ演技をしなければ、正直、率直におのれの内面と向きあうならば、その心は必ず、ある存在を求めているのだ。愛に絶望した人間は愛を裏切らぬ存在を求め、自分の悲しみを理解してくれることに望みを失った者は、真の理解者を心の何処(どこ)かで探しているのだ。それは感傷でも甘えでもなく、他者にたいする人間の条件なのである。

だから人間が続くかぎり、永遠の同伴者が求められる。人間の歴史が続くかぎり、人間は必ず、そのような存在を探し続ける。その切ない願いにイエスは生前もその死後も応えてきたのだ。キリスト教者はその歴史のなかで多くの罪を犯したし、キリスト教会も時には過ちに陥ったが、イエスがそれらキリスト教者、キリスト教会を超えて人間に求められ続けたのはそのためなのだ。

(『キリストの誕生』より)
私はクリスチャンではありませんが、たとえば個人的な知識から言えば、とある網走刑務所の囚人が、脱獄中にとある警察官が(彼を囚人だと知らずに)タバコを恵み、優しい言葉をかけてくれた、その人間らしい対応に感銘を受けて直ちに自首したというエピソードを思い出すにつけ、「あなたは一人ではないのだ」という心づかいがいかに人を支えるか、遠藤周作の言葉がいかに正鵠を射ているかはよく分かります。

今回コロナをめぐる騒動で極めて深刻だと思わざるをえないのは、人間の尊厳を否定するかのように特定の業界・職業が狙い撃ちにされ、「社会から必要とされていないのだ」という思いを当事者に植え付けてしまったおそれがあるということです。

この記事冒頭のツイートから察せられるように、私は世論の大多数に合致しない異端者であり、明らかに少数派です。
しかし私は「ひとりぼっちでも個人でできることを」と、せめて飲食業界に向けて"You are not alone."というメッセージを送ります。
この少数派の思いが、いつかゼロから1になり、1からその先へ続くことを願って。