黙って食事をする黙食。なんだこの陰キャ感。

ぼっち大学生つまり昔の自分(今の自分はぼっち社会人)なら毎日やってたことですよ!

いつもは陽キャが学食を占拠してうるさいのなんの。
で、ぼっち陰キャな自分は空いている隅っこの席ですみっコぐらし。しかも混雑しているのに、なぜか自分の周りだけポカっと空間ができている。
大学時代の4年間、だれかと昼食を食べたことなんてほとんど記憶にありません。

卒業証書を授与されるのも大教室でみんな友人と固まって座っているのに、自分の座っている列だけダダっと空席。なんだこの嫌われ者感。

ところが2020年以降、密集を避けろということになり一人で食事をするのが当たり前になりました。
ちょっと前までは一人ぼっちの食事は悪いことなんだ、一人ぼっちでも恥ずかしくないように学食にぼっち席を作ったぜみたいなことがニュースになっていたのに・・・。

私は社会人ですが、今の職場では人と昼食なんて1年以上やってません! もともと人と食事をするとそれだけで貴重な時間を持っていかれるので、むしろNHKオンデマンドでドキュメンタリー映像を見ているほうがよほど有益だというスタンスです。


1年間色々なドキュメンタリー作品を見たおかげで、夏目漱石やアンネ・フランク、戦後の高度成長や象徴としての天皇、土方歳三、2.26事件などに理解を深めることができました。『映像の世紀』の第2集なんてロックフェラーやエヴァ・ブラウン(ヒトラーの愛人)のプライベートフィルムが登場したりと、超貴重な記録! 第一次世界大戦後のドイツにアメリカのフォード社が進出して、ドイツ軍のトラックを生産していたこと、強制収容所の大量の囚人管理を可能にしたのは、アメリカ企業の開発したパンチカードマシンだったなんて、初めて知った! 同僚なんかとしょうもない雑談をしている時間がもったいない!!

にしてもまさかコロナをめぐる騒動がここまで長く続くとは誰も思っていなかったはずです。
それでも陰キャ大学生にとっては、ぼっちがデフォルトになり肩身が狭い思いをしなくなった、むしろトレンドにすらなっているという千載一遇の好機だという点でも、こんなこと二度とないという点でも、もう我が世の春と言えるでしょう!! (バイトが減って生活危機に陥ってなければ。)

ローマ時代の皇帝、マルクス・アウレリウスはこういいました。
「君がなにか外的の理由で苦しむとすれば、君を悩ますのはそのこと自体ではなくて、それに関する君の判断なのだ」。
コロナという外的な理由で苦しむとすれば、じつはコロナにまつわるあなたの判断そのものが自分を苦しめているということになります。(そもそもコロナは、国民全員が避けなければならない恐怖の病なのか?)ということは「コロナのおかげでぼっち・陰キャが得をすることもある」「一人でご飯を黙って食べるのはむしろ貴重なドキュメンタリー映像をまとめて見られるチャンスだ」と捉えるとよいということにもなります。

だから、こう言ってやりましょう。

黙食? フン、そんなもん昔から毎日やっとるわ!!

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