ここ1,2年でYouTubeに進出する人がたくさん出てきました。

中には大物芸能人も自分のチャンネルを始めたというケースもあり、ブルーオーシャンが一気にレッドオーシャンになってしまいました。

これまで稼げていた人たちも他のYouTuberに人気を奪われて、収益が減ったという人もいるはずです。

私がもっぱら気にしているヴァイオリンという分野でもやはり同様で、プロオーケストラのヴァイオリン奏者が曲を解説したり、女子大生がアイドル風の衣装でアニソンとかアイドルの楽曲を演奏したり、音大出身の人が「受験のときはこうだった」「オーケストラ団員の給与はいくらだ」のようなことを暴露したり・・・、というネタが再生数を伸ばしているようです。

ということは無料で手軽に楽しめるネタが人気だということであり、そもそもクラシックは「無料で手軽に楽しめる」という地点からかけ離れたところにある音楽なので、この手の動画を見ている人たちが実際にコンサートに足を運ぶかどうかというとやや疑問を感じざるを得ません。

それでもあえて自分なりにヴァイオリンの動画で稼ぐ方法を考えると・・・。

ヴァイオリンの動画で「稼ぐ」には?

そもそもアニソンを演奏する、暴露系のネタをしゃべるというジャンルは大体先行者がいて、美味しい部分はだいたい収穫ずみとみるべきでしょう。

意外と少ないのが、「クロイツェルの弾き方を丁寧に解説してみた」「受験で失敗しないローデの演奏のコツ」「ザイツのコンチェルトで挫折しないための練習ポイント」など、だれもがつまずくようなポイントでわかりやすく解説してくれるというジャンルです。
自分の知る限り、このネタは2021年4月現在、ガラ空きです。

こういうのは、実際に先生と一緒にレッスンを受けて「指がちゃんと伸びていないから音が外れる」のような具体的な指摘を受けて修正するというプロセスが必須のものですから、一方通行に終わる動画とは馴染みが薄いのは事実でしょう。

とはいえ先生があまりいない地方や僻地に住んでいる人は熱心に見るかもしれませんし、たとえば「このYouTube動画ではさわりの部分だけ解説しました。私のホームページからオンラインレッスンの申込みをしていただけたら1時間何円でレッスンします」のようなメッセージを動画の最後に入れておくなり、「私の教室は名古屋市何々区にありますので、お近くの方はぜひ」とでも告知しておけば集客が見込めるでしょう。

なぜ弁護士が「離婚裁判のコツは」のようなテーマでブログを書くかというと、「私はそういう裁判に詳しいので、お困りの際は私の事務所をお訪ねください」という集客のための導線を作っているわけであって、それのヴァイオリンバージョンはどうか、ということです。

ただこれは、人に教えられるほどの技量がないとできないことです。
何も技能のないサラリーマンにはできません・・・。つまり私には100年かかっても無理・・・。あ~あ。