2020年12月下旬から一時休業となっていたポムポムプリンカフェ。
運営元のクリエイト・レストランツがメンテナンスしているはずのポムポムプリンカフェのホームページがアクセス不能になっており、「これはもしや一時休業ではなく、そう見せかけた閉店ではないか?」私はそう心配していました。

現実にはこのニュースの通り、運営元が変わってのリニューアルのようですね。
だったらホームページがアクセスできないのも筋が通ります。

このツイートでリンクを貼っているニュース記事によると・・・。

原宿の竹下通りに位置している「ポムポムプリンカフェ」が、2021年4月14日(水)に装いを新たにオープン予定。新しくカフェをプロデュースするのは、秋葉原にて人気メイドカフェ「あっとほぉーむカフェ」を運営する「インフィニア株式会社」です。

「あっとほぉーむカフェ」は、これまで秋葉原の店舗にて「ポムポムプリン」、「ハローキティー」、「マイメロディ」、「シナモロール」などの人気サンリオキャラクターとのコラボカフェを開催してきました。

この度「あっとほぉーむカフェ」は秋葉原を飛び立ち、日本ポップカルチャーの最前線である原宿にて、常設のコラボカフェ店舗をオープンいたします。

なんと!! 常設店舗!! 期間限定出店ではなく、常設! 

なおかつ運営がメイドカフェというのが想定外のコラボ。

メイドカフェといえば「おかえりなさいませ、ご主人さま」の挨拶に始まり、メニューを頼むと「おいしくなる魔法」をカレーやパフェにかけてくれるという独特のおもてなしで知られています。

気になるのが、
あっとほぉーむカフェのメイドは「ポムポムプリン」をイメージしたオリジナルの衣装に身を包み、みなさまのおてなしをさせていただきます。

おてなし? おもてなしの間違い?? それはさておきメイドカフェの運営ノウハウをポムポムプリンカフェにも応用しようという狙いでしょうか。

たしかにこのようなコンセプトが明確に決まっているカフェなら、ただポムポムプリンをイメージした空間でそれらしい食事を提供するだけではこれまでのポムポムプリンカフェと同じに感じられてしまい、差別化ができません。

そこにサンリオおよびポムポムプリンから連想されるようなおもてなしを提供できるのであればビフォア・アフターをはっきりと提示できますからインパクトがあるでしょう。

気になるのが、どのような「おもてなし」なのかです。
メイドカフェの顧客層というのは9割が男性というのは誰もが想像できます。
しかしポムポムプリンカフェを訪問するお客さんは9割が女性です。なかには男一人でポムポムプリンを満喫する私(ポムバサダーです)みたいなやつもいますが、それは例外として、「女性が求めるであろう、ポムポムプリンというキャラクター像にマッチするおもてなし」をどうやって創り上げてゆくのでしょうか。
メイドカフェとは趣の違う「おもてなし」の創出のためにはどうしたらいいのか。

新ポムポムプリンカフェがどれほど支持を広げられるかは、このあたりにカギがありそうな気がします。ましてや2020年3月現在の原宿というのはコロナの影響でめっきり人手が減ってしまっています。
原宿の楽しみというのは街が醸し出す文化的価値そのものだけではありません。そこに全国いや世界各地から多くの人が集まる独特の雰囲気、いわば「密」が醍醐味だったわけです。

原宿の風景は2020年に一変。櫛の歯が欠けたように、閉店してシャッターが降りた様子がところどころで見られるようになり、寂しい雰囲気が漂っています。(これは私も実際に歩いて目撃しました。間違いのない事実です。)


こうした逆風下にあって、ポムポムプリンカフェの新たな試みが始まろうとしています。
それは、「人と人が集うことが幸せの原点である」「人は人と交流することで生きている意味を感じ取る」というごく当たり前の価値観が否定されてしまった2020年とは対照的な、「カフェ」という、人が食事や飲み物でくつろぎ、会話しながら心を通わせる場を「おもてなし」で快適に過ごしてほしいという人間的なしぐさの復権ともいえるでしょう。

フランスの哲学者アランはこう言っています。
「悲観主義は感情で、楽観主義は意志の力による」
「この世界は、鉈と斧で開かれるのだ。真の人間は奮起して未来をつくるのである」


さあ行こう、ポムポムプリンカフェへ!! 


追記:調べてみたところ、あくまでもキャラクターカフェの運営であり、メイドカフェ路線ではないとのことでした。