賞味期限があるのは食べ物だけじゃありません。
人間関係にも賞味期限があります。
高校のころは仲が良かったのに、卒業してしばらく会ってみたら話が合わなかった。
大学時代はいつも一緒だったのに、別々の業界に就職したら話が合わなくなった。
就職した会社で仲の良かった同期がいたが、転職したら連絡が途絶えた。
自分が転職して引っ越したら、昔住んでいた街の知り合いとまったく会わなくなった。
これは「あるある」です。
中学、高校のころまでは「クラス」というものがあり同質性の高い集団を形成しているので、その集団のなかで発生する出来事についてとても感情を共有しやすいです。だから友情も芽生えがちです。
でもそれはあくまでも「同質性の高い集団だから」発生する出来事であって、そういう前提条件が消滅してしまうと話が合わなくなって当たり前ですよね。
大学に入ると全国からバックグラウンドの違う学生たちが集まります。
一応文学部なり理工学部なり、その分野に関心がある学生があなたの周りにいるはずですが、それでも中学・高校のころに比べると同質性はガタ落ちしますね。
そうすると人間関係を作るのも中学・高校のときほど簡単にはいきません。
さらに会社に入ると世代も生活環境も(結婚している、していない、子供がいる、いない、離婚歴有無など)まるで違う人と一緒に働くわけですから、同質性なんてものは最初から期待できません。
というわけで、たまたま誰かと仲良くなったとしてもそれは本当に一時的なものであって、お互い生活環境が違うなかでベクトルが「その時は」重なり合っただけだと思うべきでしょう。
人の考え方や関心のあること、やりたいこと、近づきたい人などは数年おきに変わってきますから、「この人と全然連絡とってないな」という連絡先がスマホの電話帳に残り続けたとしてもそれはごく当然のことなのです。
賞味期限が切れたチーズを冷蔵庫にしまい込んでも何もいいことはありません。それと同じことです。
お互いの人生、歩むべき方向があって、自分と相手の歩調は重ならないのが当たり前ですから、お互い別の道を歩めばそれで十分ではありませんか。
というわけで私はそういう人間関係を断捨離した結果、せいぜい家族とタクシー会社、賃貸の大家さんくらいしか電話帳に残らず、じつに清々しい気分でいます。デメリット? 何もありませんね。
ぼっちになるのは怖くない
今の私はぼっちです。
なにしろ「友だちいない研究所」なんていうブログを運営しているくらいですからね・・・。
しかし人付き合いがあったころに比べると、今の生活の方が格段に自由時間が多く、ジョギングやヴァイオリンの練習に存分に励むことができて満足度は高いです。ひとりぼっちというものは、「やりたいこと」がはっきりと定まっている人にとっては最高のエンターテイメントです。横槍が一切入らないわけですから・・・。
ビバぼっち!!
コメント