映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネの代表作といってもよい『ニュー・シネマ・パラダイス』。
このなかでも「愛のテーマ」はひときわ有名で、一度聴いたら忘れられないメロディです。

優しさのなかに哀愁も感じられ、人の感情というのは一瞬として同じ輝きを見せず、絶えず移り変わってゆく地中海のさざなみを思わせるではありませんか。

いろいろな人がこの「愛のテーマ」をピアノやヴァイオリンで演奏したり、歌にしたりしてCD化もされています。

私がよく耳を傾けるのはニュージーランド出身の歌手、ヘイリー・ウェステンラの歌声を収めた「パラディソ~モリコーネを歌う」というCDです。




ヘイリーの歌声がモリコーネの旋律によく似合う

1987年ニュージーランドに生まれたヘイリーは、彼女が絶対音感を持っていることに気づいた教師の進めで音楽を始め、2003年に「Pure」というCDをリリースして大きな話題となりました。
日本ではフジテレビのドラマ「白い巨塔」のテーマソング「アメイジング・グレイス」を歌ったことで脚光を浴び、何度か来日したこともありました。

私もその横浜での公演を聴きに行ったことがありましたが、CDとほとんど変ることのない、安定してどこまでも伸びてゆく高音にうっとりとなりました。
ボーカルとヴァイオリンは音程が間違っているとたちまち下手に聞こえてしまうものですが、逆に言うと音程がしっかりしているとそれだけで綺麗に聞こえます。不思議なものですね。

「パラディソ~モリコーネを歌う」はヘイリーの才能を高く評価したモリコーネ自身も製作に協力し、彼が曲のオーケストレーションと指揮を担当しています。
収録曲は当然、彼女の声と相性がいいと判断されたものばかり。

それは・・・。
1.『ミッション』~ガブリエルのオーボエ
2.『ニュー・シネマ・パラダイス』~愛のテーマ
3.『レディ・カリフ』
4.『ウェスタン』
5.『ある夕食のテーブル』
6.『ニュー・シネマ・パラダイス』~ニュー・シネマ・パラダイス
7.クリスマスのために
8.『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』~デボラのテーマ
9.音楽のレッスン  (ヘイリーのために書き下ろし)
10.『人生のふたつの季節』~微笑を忘れて
11.エッジ・オブ・ラヴ
12.愛のアマリア
13.『死刑台のメロディー』~勝利への讃歌
14.『マレーナ』

ボーナス・トラック(国内盤だけ)
15.『ニュー・シネマ・パラダイス』~愛のテーマ(日本語詞)
16.アメイジング・グレイス(日本語詞含む)

こういう構成になっており、最初から最後まで「捨て曲」など一切ありません。
ヘッドホンで聴くもよし、スピーカーで聴くもよし、どちらにしてもクリスタルガラスのようなピュアなボーカルでモリコーネの美しいメロディに包まれることができます・・・。

ヘイリーの声の美しさは文章で説明すればするほどかえって逆効果というのか、聴いてみるとわかりますが聴くまで分からないというもの(当然か)。

記事冒頭のツイッターの動画からプロモーション映像がご覧になれますので、ぜひ聴いてみてください・・・。