ヴァイオリンを演奏していると、指使いに関する数字が書かれていることがあります。

たとえばこういうやつです。

finger

このミとファの上に2という数字が書かれていますね。
これは2の指=中指を使って演奏しなさいという手引です。

普通ミの音は1の指=人差し指を使って音を出しますがこの場合はミもファも2の指で演奏しなさいという意味になります。
指をヴァイオリンのスクロールの側にぐっと押し戻したり、あるいは4の指にありがちですが自分のほうへぐいっと伸ばさなければならないので厄介ですね。

これのせいで音程が不安定になりがちですから、もちろん上記の楽譜のような指示があったとしても「やりづらいな」と思うのであれば別に無視したからといって構いません。(先生によっては「この部分はこういうイメージの音を出すために必要な動きだから絶対守れ!」と言うかもしれませんが。)

ところが楽譜によっては、四角とか丸で囲まれた数字が出てくるときがあります。
これはいったい?

不思議な指使い記号。四角や丸で囲まれた数字の意味とは

楽典の本を読んでもネットで調べてもいまいち出てきません。

そもそも四角や丸で囲まれた数字なんてめったに出くわすことがありませんから、戸惑うのは当然です。
私もこういう指示に出くわしたのは、バッハの『無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータ』のインターナショナル版を開いたときが初めてで、「なんじゃこりゃ?」と戸惑いました。

肝心の意味ですが四角で囲ってあるのは「ポジション移動をしてその指に行け」という意味でした。

丸で囲ってあるものは「ポジション移動しないで、その指を伸ばすか縮めるなどして取れ」という意味でした。

そうだったのか! 勉強になりました! (インターナショナル版の最初のページにそういう意味だと書いてありました。英語でしたが・・・。)

ただし理解できたのはいいとして、なんでその指使いじゃなきゃだめなのか・・・。他の指使いでもいいじゃないかという余計な邪念がどうしても沸き起こってしまうのでした・・・。

なにしろバッハの『無伴奏』なんてハイフェッツなりミルシテインなりパールマンなり五嶋みどりなり、世界中のヴァイオリニストがこぞって録音していますし、どれもその人らしい表現になっています。
きっとみんな違う指使い、弓使いのはず・・・。同じなはずはないですよね。

参考のためにとっかえひっかえCDを聴いていると、ますます「別に楽譜の指示通りの指使いじゃなくてもいいじゃん」という気になり・・・。
















そしてレッスンのときに「何やってんだ」と言われてしまうのでした・・・。


個人的にはヒラリー・ハーンのデビュー盤が好きです。
清冽な響きで、「これで録音当時16歳?」と何回聴いてもびっくり。聴くたびにびっくり、自分はなんでこう弾けないんだとがっくり。すごいCDだ・・・。