10年ほど前までは、電車の中で本を読む人は普通にいました。

ところがスマホの普及で車内の光景は一変。

ある日電車の中で「どれくらいの人がスマホを使っているのか?」が気になりざっと見わたしてみました。

するとだいたい20人中、15人位がスマホを使っていました。

あとは寝ているか、隣の人と喋っているか。

本を読んでいるのは私と、あとは1人か2人。

本ってこんなに読まれなくなってるんだ! ということが肌感覚でわかってしまいました。

日本人・大人の平均読書冊数は1~2冊

文化庁が実施した「国語に関する世論調査」によれば、1カ月に3冊以上の本を読むと回答した割合は17・9%で、「読書量は減っている」と考える人が65・1%に上った。
(中略)

文化庁の「国語に関する世論調査」は、全国の16歳以上の男女3000人を対象に実施。電子書籍を含む読書量の変化などについて今年3月にアンケートを行い、集まった回答を半年かけて分析した。

 それによると、マンガや雑誌を除く1カ月の読書量は、「1、2冊」と回答したのが34・5%、「3、4冊」は10・9%、「5、6冊」は3・4%、「7冊以上」が3・6%だったのに対し、「読まない」との回答が最も多く、47・5%に上った。

 平成21年実施の前回調査に比べ、1冊も読まない割合は1・4ポイント増加、14年実施の前々回調査からは10ポイント近く増加しており、日本人の読書離れが浮き彫りになった格好だ。

(https://www.sankei.com/premium/news/141011/prm1410110018-n1.htmlより)
これは2014年の記事ですが、まだこの時点では2020年現在ほどスマホは普及していませんでした。
それにもかかわらず「マンガや雑誌を除く1カ月の読書量は、「1、2冊」と回答したのが34・5%」・・・。


そりゃ本屋もつぶれますわ。


一方でこんなレポートも。


douga
(https://service.aainc.co.jp/product/letrostudio/article/2020/movie-market-data.htmlより)

たしかに何かをインプットしようとしたとき、文章よりも動画のほうが圧倒的にわかりやすいですからね・・・。

とはいえ、動画にも危うさが

そうは言っても動画には危うさがあります。
本には文責というものがあり、出版に至るまでに著者や編集者が校正やファクトチェックを行い、商品として世に送り出すための最低限の品質管理が行われます。

YouTubeの動画は、官公庁などの信頼できる機関のコンテンツはしっかりしているはずですが、個人が投稿したようなものですと1人でやっていることの限界というのか、どうしても出版社や放送局の複数の担当者によるチェックを経ていない以上、やはり品質保証という点では劣ると言わざるを得ません。

「わかりやすい」からといって簡単な方に流れてしまうということは、ロジックを追いかける、芸術的な文章を味わうという点から見てもやはり難があるでしょう。

こういう一見面倒な作業を行うからこそ判断力や情緒が養われるわけであって、それが廃れていっているということは・・・、言うまでもありませんよね。

個人的には、子供のころに瀬田貞二訳のきれいな日本語でトールキンの『指輪物語』を読めたことは素晴らしいめぐり逢わせだったと思います。