2020年11月現在、岡山県倉敷市にある大原美術館は入場制限を行っています。

新型コロナウイルス感染症の影響で臨時休館中の大原美術館(倉敷市中央)は23日、一部施設を8月25日から再開すると発表した。独自のガイドラインを定め、入場制限を設けるなど感染防止策を徹底する。

 再開するのは、本館と工芸・東洋館。ガイドラインでは、「3密(密閉、密集、密接)」回避のため、敷地への出入り口を1カ所に限定。15分間隔で約10人ずつ入館してもらい、場合によって整理券を配布する。館内は原則一方通行にするほか、来館者にはマスク着用と連絡先の記入、周囲と1・5メートル以上の距離を取ることなどを求める。
(山陽新聞2020年7月23日記事より)

私は近所の実家で法事があったついでに大原美術館に立ち寄ったところ、入場制限はまだ実施されており、好きなときにサッと入れるというものではありませんでした。

2020年11月14日(土)の14:50に立ち寄ったところ、つぎの入場回は15:10だというので整理券をもらいました。その時間になったときに入場口に来ればよいというので、つまり20分は近所をフラフラするだけの時間があったわけです。

で、入ってみると・・・。
「間隔を空ける」というのが経営的にはマイナスに決まっていますが、入館者的にはすごく静かな環境で絵を見ることができるので、作品にすごく集中できるのです・・・。

greco

名画エル・グレコの『受胎告知』を独り占め

大原美術館の名作といえばピカソやマティス、ルオーといった作品がすぐに思い浮かびますが、やはりいちばん有名なのはエル・グレコの『受胎告知』でしょう。

暗い夜空をバックに、マリアのもとに天使が舞い降りてイエスを身ごもったことを告げる・・・。
世界史の授業で出てきたと思いますが、彼の名前エル・グレコ(1541-1614)は「ギリシャ人」の意。
クレタ島で生まれたあとイタリアで修行を積み、スペインで活躍しました。

にしてもギリシャ人だからという理由でスペインの宮廷で「おい、ギリシャ人」「あのさ、ギリシャ人」のように周りから呼ばれていたのでしょうか? アメリカに自分が行ったら、職場での名前が「ニホンジン」なのと同じですよね・・・。正直、イヤです・・・。

それはさておき、普段なら人でごった返している『受胎告知』の前もやはり人がまばらで、自分が好きなだけこの名画の前に突っ立っていてOKなのです。なんですかこの無双感。

こういうのを焼け太りというのかもしれませんが、コロナで憂鬱だ・・・、というマインドよりもピンチはチャンスというマインドで自分にプラスになることを拾い集めてゆくのもメンタルを正常に保つコツではないかと思います。

にしても今回の大原美術館訪問はラッキーでした。
(2020年11月現在、分館は閉館中です。)