『戦う! 書店ガール』の見返しも7話までたどり着きました。
ペガサス書房吉祥寺店の閉店を回避するための条件は売上20%アップ。

それがどれだけ難しいかは、物を売る立場になって初めてわかること。
私もむかし営業の仕事をしていたことがあるのでそもそもお客さんに自社サービス・製品のことを知って頂き、興味を沸き起こし、使って頂き、好きになってもらう。このプロセスはとてもむずかしいものです・・・。

しかしピンチはチャンスとはよく言ったもので、閉店を回避したいという目的のためにスタッフたちの心が一つになってゆきます。

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一体感のなかに渡辺麻友さんがいることの安らぎ

AKBグループという大所帯のなかにあって、仲良しグループというものが出来てしまうのは避けられないことです。女性ならなおさらのこと。
総監督高橋みなみさんは、そのことが後々グループの活動に行き詰まりをもたらすことを察知し「ダマをほぐす」という表現でAKBという集団をひとつにまとめるための努力をしていたことは有名です。

渡辺麻友さんはその中でどことなく常に孤独の影が見られたことは否定しがたい事実であり、「食事に誘っても来ないよね」とよくイジられていたのを思い出します(私には、なぜ誘われても行かないのかなんとなく分かります。これが「ファンは推しに似る」というやつでしょうか)。

第7話では営業継続のために吉祥寺店のスタッフ一同がひとつにまとまり、その中に亜紀=渡辺麻友さんの姿があったことが、たとえ演技でありフィクションの世界の出来事であったにせよ、人の輪に混じって充実感のある笑顔を見せている様子にこちらも嬉しくなってしまいます。

その後の場面では、小幡から「結婚後は書店員という働き方にこだわらなくても良いのではないか」と持ちかけられたときの表情の揺れはどうでしょう。亜紀と小幡のあいだにすきま風が差し込みます。わずか1,2分ほどの場面ですが、心の中に生じた様々な感情をきちんと目線の動きで表現する渡辺麻友さん。

『書店ガール』は稲森いずみさんと渡辺麻友さんのW主演という触れ込みでしたが、回を追うごとに渡辺麻友さんの影が少しずつ薄くなってしまっているのは、やはり店の危機が迫る中、管理職がリーダーシップを発揮しなければならなくなり、平の店員にスポットライトを当てづらくなるという構成上の理由があったからでしょうか・・・。

エンデの『はてしない物語』が愛読書であり、自宅はほぼ本棚だらけというキャラクター設定は、もし原作に縛られず自由にドラマを展開してよいということだったなら、W主演ではなく単独の主演だったら(そうなるともう『戦う! 書店ガール』ではないのですが)、もっともっと彼女の演技が注目されていたのではと思えてなりません・・・。

この記事を作成する前後に、ペガサス書房吉祥寺店(ジュンク堂書店吉祥寺店)を訪問しました。そのときのことは別の記事にまとめておきたいと思います。