ヴァイオリンを弾いていると、とくに本番で「弓が弦の上でバウンドしてしまう」という現象に遭遇しがちです。
そんなのに遭遇したくないと思っていても誰もが一度は必ず出くわしてしまう厄介者。
練習のときにバウンドすると「チッ」と思ってしまいます。
本番でバウンドすると・・・、帰り道、「俺ヴァイオリンやめようかな」という気持ちになります。
いつかそういう本番に出くわすわけですが、出会ったら出会ったでメンタルダメージは巨大です。
なぜヴァイオリンの弓がバウンドするのか? 原因と対策は?
私の先生に相談したところ次のような意見を頂きました。メモ代わりにブログ記事化しておきます。
私の身に起こった、ヴァイオリンの弓がバウンドする原因と対策
先生の助言は、
・(強調したいフレーズの)弓のスピードが必要以上についており、長い音に入ってから弓が浮き上がってしまった模様。
・(強調したいフレーズの)少し前でのポジション移動で身体に力が入っていて少し弓の動きにも滑らかでなかった。バウンドの程度は軽く、問題なさそうな範囲だったが本番では緊張のせいで大きなバウンドとなりやすい。
・他にも原因は色々ある。たとえば余計な力が下方向に入ったり、スピードが急に落ちたりなどでも起こる。
・弓の中程〜先にかけて起こりやすい。だから長い音なら弓元は大丈夫でも真ん中を超えたあたりでバウンドが起こる場合もある。全弓を使うときは元から先まで同じスピード、同じ力加減ではなく、弓の場所に合わせてバランスを感じつつ、変化を付けることが大事である。
大体このようなことが要点になっていました。
とはいえこういうのって文章にしてもいまいち実感が伴わないもの。人がやっているのを見ても「うーんうまいな」で終わってしまい、いざ自分がやるとなるとそれが再現できるかどうかは、別(大抵できない)のです・・・。
先生からの指摘に書かれているように、要するに力とかスピードが均一ではないからバウンドしてしまうわけであって、その本当の理由は「ここが見せ場だ」などの雑念(?)が混じっているからなのかもしれません。余計な欲を出さなければ右手はその直前と同じ力・スピードだったわけですから・・・。
そもそも「このフレーズはこういう音であるべきだ」という確固たるイメージがないことも遠因だと思います。「楽譜通り弾けたね」とかいう低次元なところで止まっていては、「音が流れているだけ」であって人を感動させられないでしょう・・・。
この箇所はどういう音であるべきか。そのために弓はどう操作すべきか。その弓の動きを自然に行い、音として発するためには、どれくらいの力・スピードならOKか。
こういう検討を「すべての音符に対して」実施して、なおかつ動作として反映できて初めて音楽が音楽たりうるのかもしれません。
となると、私の力量を完全にオーバーしています・・・。\(^o^)/オワタ
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