この言葉が学生たちに向けたものとして、大学に掲げられています。

たしかに若いうちって、時間の値打ちを忘れがちですからね・・・。

ノートルダム清心女子大学の理事長を務められた渡辺和子さんも『置かれた場所で咲きなさい』という本のなかで、「時間の使い方は、そのまま命の使い方なのです」と述べておられます。

堀江貴文さんも「時間は命」。

明治時代のベストセラー『西国立志編』(『自助論』)でもスマイルズはこう語っています。

わずかな時間もムダにせず、こつこつと努力を続ければ、積もり積もって大きな成果に結びつく。毎日一時間でいいから、無為に過ごしている時間を何か有益な目的のために向けてみるがいい。そうすれば、平凡な能力しかない人間でも必ず学問の一つくらいはマスターできるようになる。そしてどんな無知な人間でさえ、十年もしないうちにみちがえるほどの博識の大人物に変わっていくはずだ。
jijoron

社会人の勉強時間は1日6分。これが日本の平均です

面白いデータがあります。
平成28年の総務省の社会生活基本調査によると、日本人就業者の学習、自己啓発のための時間は1日6分であったことが明らかになっています。

6分。逆にすごくないですか?

これは、平均時間が6分ということで、ほとんどの人は何もしておらず、毎日勉強している人が平均値を引き上げているという構図だと思われます。

言い方を変えると、1日7分以上勉強している人は真ん中より上の状態になれるわけで、今の日本において何かを勉強することのコスパは最高だということです。

TVを見るのをやめて、本を読むのも勉強のうち
TVだったりインターネットの動画というのは得てしてプッシュ型(向こうからやってくる)のメディアなのでどうしても情報収集が受け身になりがちです。

本を読むのはその逆で自分から本を選び、言葉とロジックを追いかけなければなりません。自分から積極的に情報を取りに行かなければならないので、プル型(こっちから行く)のメディアになります。

本を読むといってもそんなに難しく考える必要はなく、くじでも引くようにとりあえず1冊選んでみるのがいいでしょうね。
ビジネス書ならグロービスから出ているものが評判が良く、たとえばこちらなんかサクッと読めてロジカルであることの大切さが身につくと思います。





もちろんビジネスをすすめる上でのテクニックだけがあれば良いわけではなくて、やはり私たち自身の「志」というか、人を惹きつける魅力・人格の厚みがあってこそ。
冒頭にお話したスマイルズの『自助論』は読むたびに胸が熱くなります。どうして明治時代の若者たちがこの本に夢中になったのか、よくわかります。近代日本の原型はこの本が形づくったのかも・・・?



いずれにしても本を読むというのも時間があってこそできること。

やはり時間というのはすべてに先立つ大事なもののようですね・・・。