高校や大学を卒業すると、これまで仲の良かった友達と徐々に疎遠になっていくものです。
これはとても自然なことで、ぜんぜん気に病むことではないと考えています。
このブログは「友だちいない研究所」と言います。
私は高校~大学~社会人の間、一時的にある程度だれかと親しくなることはあっても、人間関係は長続きしません。これはもともと私が人と会うことに価値をあまり認めていない性格だからで、友だちいないぼっち状態で過ごしています。それでもとても快適に暮らすことができています。
私なりに考えると、学生のときに仲の良かった友達と徐々に疎遠になるのは自然なことだと思っています。
高校→大学でまず人間関係が疎遠になる
ここが東京だとして、あなた+2人の友人がいたとします。同じ高校に通い、同じタイミングで卒業しました。
「また会おうね」。そう言って一旦別れました。
一ヶ月後。
あなたは都内の総合大学の法学部に進学しました。大学では憲法や訴訟、国際法などについて学んでいます。過去の判例を調べたうえで、いま話題になっているある事件の裁判の判決について来週のゼミで発表することになっています。
Aさんはやはり都内の単科大学で保育を学んでいます。子どものあそびが心身の発達にどう影響を与えるのかを調べているところです。
Bさんは名古屋の大学に進学しました。文学部歴史学科というところで、第一次世界大戦がアメリカ経済に与えた影響を調べるつもりです。
・・・という状況ですと、お互いの関心や日々取り組んでいる事柄がまるで違いますね。
高校までは同じクラスで一緒に勉強をしていても、大学に入るとバラバラな勉強をしますから、しかも学年が進めば進むほど専門性がまるで違ってきますから、だんだん関心や話したいこと、聞いてほしいことがマッチしなくなってしまうのです。
久しぶりに高校の友だちと再会しても「なんか違うな」となり、徐々に疎遠になっていくのです・・・。
大学→就職で次に人間関係が疎遠になる
大学で友人ができても、やっぱり違う業界に就職すると仕事を通じて形成されてくる社会に対する姿勢とか、仕事の悩み、それをどう克服するか・・・、という意識がまるで違ってきます。
AさんはX出版、BさんはY海運、CさんはZ電力に就職しました・・・。ってこれも出版不況とクルージング事業の難しさと火力発電所の環境対策は全然関係ないですよね。
「この仕事で、こういうことがあってさ~」
「わかるよ、それわかる。わかりみ~」
というような会話がよく飲み屋で交わされがちですが、Z電力に就職したあなたは(火力発電のしくみすら知らないのに、何が「わかる」だ! わかってないのに”わかる”なんて言うな! K重工のタービンがポンコツすぎて、先週は千葉が停電寸前だったんだよ!! 言えないけど)のような手応えのなさを感じるようになるはずです。
さらに30歳近くになると結婚しているか、していないか。子どもはいるか、いないか。いるとして、男の子か女の子か。世帯収入はどれくらいか。夫(妻)の職業は何か。あなたは正社員か、そうでないか。健康問題はあるか、ないか。・・・のように、さらにまたものの見方が全然違って来てしまう分岐点が増えていくのです。
こうなるともう『君の名は。』のように、見かけ上は同じ場所に立っているが、じつは全然違う世界にいる状態になってしまいます。
まとめ
このように、ライフイベントごとに立場やものの考え方、喋りたい話や聞いてほしいこと、悩みなどはどんどん変わっていくもの。
友達は学校を卒業すると徐々に疎遠になるのは、とても自然なことなのです。
ではどうすればいいか? というと、やはり状況に応じて付き合う人を少しずつ変えていくか、私のように「友だちいなくて別にいいよね」「理想の休日は、誰とも会わないこと」というスタンスになるか、どちらかになるでしょう。
ちなみに私は、「理想の休日は、誰とも会わないこと」派です・・・。
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