2021年度の大学入試はものすごくイレギュラーになりそうな予感です。
文部科学省は2020年5月14日、2021年度(令和3年度)大学入学者選抜の総合型選抜(AO入試)と学校推薦型選抜(推薦入試)について、オンラインによる面接やプレゼンテーションなど、多様な選抜方法の工夫や配慮を行うよう全国の大学などに要請した。(https://resemom.jp/article/2020/05/15/56258.htmlより)
オンラインによる面接というのがまず曲者。
総合型選抜(これまでのAO入試)では、例えば筆記試験として小論文が課されたり、その後で面接を行ったりというのがよくあるパターンでした。
ところが2020年の秋に実施する入試では、どの大学も新型コロナウイルスの第二波が来ることを織り込んだうえで、受験生がキャンパスに集まらなくても実施できるように工夫してくるはずです。
しかしオンライン面接となったら、zoomやGoogle meetなどを使ったものになるはず。
大学としても、受験生としても初めてのチャレンジになります。
受験生は一体何に注意したらよいのでしょうか。
もちろん質問は「志望動機」「大学に入学できたら、どんな勉強をしてみたいか」といったようなオーソドックスなものは回答を事前に準備しておくのは当然ですが、そもそもスマホやパソコンを使う面接の注意点なんて、なかなか思い浮かびませんよね・・・。
オンライン面接を含む大学入試。注意点は?
早稲田大学人間科学部通信教育課程eスクールでは、じつは過去の年度からオンライン面接を行っていました。
早稲田大学が公表している資料から、注意点が何となく浮かび上がってくるのではないでしょうか。
で、以下に言及する資料をご覧いただけます。これによると・・・。
事前通話テスト実施:1次選考合格者発表後、合格者に「オンライン面接決定通知書」をメール等でお送りします。その際、事前通話テストの実施日時をあわせて通知しますので、必ず確認をしてください。事前通話テストでは実際にSkypeを接続し、インターネット回線の接続状態や映像、音声の確認等を行います。必ず受験時と同じ環境で事前通話テストを受けてください。確認に要する時間は10分程度となります。※これは面接試験本番ではありません。また事前通話テストでの結果は合否に影響しません。
ふむふむ。この試験ではSkypeを使うようですね。(どんな手段になるかは、大学によりけりだと思います。)
そして事前通話テストを行うようですね。確かに試験当日に途切れたら大変なことになりますから・・・。
また、不正行為対策としてこんなことが書かれています。
オンライン面接試験においては、上記1、2に加え、次のことをすると不正行為となることがあります。また、試験前、試験中に受験環境に関する確認を行うことがあります。①試験場に志願者本人以外が同席すること。②通信不良の場合を除き、オンライン面接試験で使用する以外の通信機器を使用すること。③試験中に撮影、録画を行うこと、およびそれらの映像・音声の配信等を行うこと。
「上記1,2」には、提出書類に虚偽の記載があったときは不正行為になりうること、試験中にカンニングをしたり、他の受験者に対して迷惑行為を行った場合も同様だということが書かれています。
さらに「受験環境に関する確認を行うことがあります」とは、おそらくあなたがいる部屋をぐるっとカメラを回して映し出せ、ということでしょう。周りにカンニングにつながる道具が置かれていないこと、あなた以外に誰もいないことを見せてみろということが言いたいのでしょう。
他にも起こりうるトラブルとして、事前テストでは問題なかったが、当日自分の住んでいる地域または大学が停電してしまった(例えば大型台風の影響など)、スマホを使って面接を受けている途中で通信速度制限が始まってしまった・・・、機器トラブルが発生した場合の試験時間の繰り下げはあるのか・・・。
こういうことが想定されるでしょう。
受験生としては、とりあえず安定した回線を確保すること(通常のWi-Fiなら十分だと思います)、信頼できる通信機器を使うこと、不正行為をしたらバレることを前提に面接を受けること(大学側としても大勢の学生を見ているので、カンニングしている人は挙動で大体わかります)、オンライン面接ではこのあたりに注意すべきではないでしょうか。
かくいう私は普段は大学入試仕事をしています。
とはいえ全ての大学の事情を知っているわけではありませんので、ここに書いたことはあくまでも個人的に考えた一般論とご理解ください。
全国の大学の情報を網羅した資料としては螢雪時代がやはりおすすめです。
以下の号では過去問・面接レポート・合格体験記を掲載。
こういう情報をゲットできるかどうかは、かなり合否を左右するでしょう・・・。

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