このブログは「友だちいない研究所」。

いつもぼっちな私が考えたことなどを書き連ねるために作ったものです。
休日はもっぱらジョギングしてヴァイオリンの練習をするとそれだけで何時間も経過してしまいます。
人と会う時間がありません。(そもそも会いたい人はいません。)

最近の私はヴァイオリンを練習するとき、とくに音階や開放弦を弾くときはタブレット端末でラジオを聴くようになってしまいました。

音楽家は自分の出した音に責任を持たなくてはならないので、練習中であってもラジオではなく自分の音に注意しなければなりません。楽器を弾く人は絶対に私のようになってはいけません・・・。

さてたまたま耳にしたのがこちら。



ぼっちをかっこよく言い換える。「プロソリスト」!

私がぼっちのかっこいい言い方を考えてみるという記事を作ったときにもしこの放送を知っていたら、「ソリスト」だけではなく「プロソリスト」も書き加えていたことでしょう!

ソリストとは、上記記事で私はこのような説明をしました。
オーケストラの中で、みんなで弾く団員の一人ひとりを「トウッティ」と言います。
対して、「ピアノ協奏曲」とか「ヴァイオリン協奏曲」といった協奏曲のソロパートを演奏する人のことをソリストと言います。
ソリストは普通はオーケストラに所属せず、主に自分でリサイタルを開いたりCDを録音したりして生計を立てています。
有名なソリストでは例えばピアニストなら内田光子氏、ヴァイオリニストなら三浦文彰氏など。
これも一匹狼同様かっこよさが感じられます。


上に挙げた動画は声優の雨宮天さんと花澤香菜さんの対談で、4:00あたりからぼっちの話は始まります。
該当する部分の会話をざっと書き留めるました。(H=花澤香菜さん、A=雨宮さん)

H 一人ディズニー行ける? 
A そもそも遊園地に行かないですけど、好きだったら行くと思います。
H 焼肉一人で行ける?
A 焼肉一人で行きます。昼も夜も。
H それはプロぼっちです。
A なんかぼっちって寂しいからプロソリストでお願いします。
H おおかっけ。プロソリストかっけ。
A いまソリストって言葉があるみたいなんで。
H なんか全然違うね。尊敬が入るね。
A ぼっちだったら望まず(なってる)。ソリストなら「自ら」っていう感じがしませんか。私は自ら(焼肉に)行ってるんです。
H いいね嗜んでる感じがするね。

ソリストは意志が強くないとなれない

ソリストの動画を見てみましょう。
これはメンデルスゾーンの『ヴァイオリン協奏曲ホ短調』。
米国のヴァイオリニスト、ヒラリー・ハーンがソリストを務めます。




ご覧のように指揮者の真横で一人だけで一番目立つ(そして難しい)パートを立って演奏しています。
大勢の聴衆を前に難しい曲をノーミスで華麗に披露するためには、子供の頃から毎日欠かさず厳しい練習に耐え(ヴァイオリニスト千住真理子さんは中学生のころは平日7時間、休日はその倍くらい練習していたと著作で語っていました)、それでもなれるかどうかはわかりません(大抵なれない)。

なれるのかどうかはっきりしない状況のもと、それでもトンネルの向こう側の明かりを目指して突き進まなくてはならないのですから、意志が強くないと絶対になれる職業ではありませんね。

ただし、自分の人生に対して相当のリスクを冒している職業なだけに、ギャラは指揮者に次いで多いものです。
ある程度名前の知られたソリストなら、一回の公演で50~100万円。
年間30回舞台に立つとしたら1,500~3,000万円ほどの収入があることになります。
この他に当然CDや著作物の印税、マスメディアへの出演、お弟子さんからのレッスン料などが加算されることもあります。
ただしサラリーマンのようにボーナスや退職金、厚生年金、雇用保険などはありません。

うーん、書けば書くほど雨宮天さんの「ぼっちだったら望まず(なってる)。ソリストなら「自ら」っていう感じがしませんか」が的を射ているように思えてきます・・・。

私は友だちがいないぼっちですが、心の中で「ワイはプロソリストやで!」と毎日連呼することに決めました!!(なんだか中二病っぽい・・・。)


追記:動画で紹介した雨宮天さんはTrySailというユニットにも所属しており、2020年3月にはアニメ『マギアレコード』主題歌「ごまかし」をリリース。クリアなボーカルが魅力です。

またヒラリー・ハーンは若手~中堅ヴァイオリニストのなかでは突出した技巧の持ち主です。
来日公演があればぜひ聴きに行きたいです。