ヴァイオリンの練習に役立つメトロノーム。

べつにヴァイオリンだけではありませんが曲を練習していると、いつの間にか頭の中で勝手にテンポが伸び縮みしてしまいます。
第三者的には「あれれ」な演奏なのに自分ひとりが気づかず・・・。

そういう「あれれ」を矯正してくれる便利アイテムがメトロノーム。
最近ではスマホアプリでもメトロノームが無料で使えるので助かりますね。

でもただ使うだけでは意味がないのです・・・。

metronome


ヴァイオリンを練習するとき、メトロノームを「厳格に」使わないといけない

私はこの記事を書いている時点(2020年2月)ではモーツァルトの『ヴァイオリン協奏曲第3番』に取り組んでいます。

半年以上前から取り組んでいますが今も色々なところが乗り越えられずに取り組んでいます。

この協奏曲の第1楽章を先生の前で弾いたとき、こう言われました。

・細かい音符のところで転ばなくなったのは、前回からの進歩。

・さらに正確に弾くためにはメトロノームを使うべき。

・と言っても、ただ使うだけでは意味がない。「厳格に」使うべき。

・「厳格に」とは、1拍のなかに1拍ぶんの音をきちんと入れること。たとえば1小節のなかに4拍あるとする。そのなかで伸び縮みしてしまっても1小節の中に1小節ぶんの音楽が収まっていると、なんとなくメトロノームに合致しているように錯覚してしまう。

・それではいけない。1拍の中に1拍ぶんの音が入っているかどうかを確かめながら弾くべき。

・そういう地道なことを積み重ねて、ようやくモーツァルトらしくなる。

・モーツァルトは端正さが大切。テンポとかリズムとかを揺らさないで、きっちり演奏しなくてはいけない。

・そういう基本的なことができて音楽らしくなる。

・オーディション一次試験とかでモーツァルトがよく出題されるのは、そういう基礎力があるかどうかを見ている。

・チャイコフスキーは、どう弾いても(崩しても)それなりに様になる。だから一次試験でチャイコフスキーが出題されることはまずない。

そうだったのか! というか、「厳格に」使うという観点は自分にまったくありませんでした。

そんなわけで今私は「弾けている」と思っていた箇所を改めてメトロノームを「厳格に」使うということを意識して弾いてみると・・・。





全然弾けてないやんけ!





これはやばい!!


ちなみですが、同じレッスンで「右手の都合を音楽に出すな」とも言われました。
どうやら自分は「弓がちょっと足りない」とか「バタついている」など、色々な力加減、弓の配分など勝手な自己都合が音楽にもろに出てしまっているようなのです。


これもやばい!!





まだ第1楽章を練習している私がモーツァルトの『ヴァイオリン協奏曲第3番』をクリアするのはいつのことなのでしょう・・・。


ちなみですが、NHK交響楽団のコンサートマスター篠崎史紀さんの『絶対! うまくなる バイオリン 100のコツ』は「うまくなるには音階練習をしまくるしかない」ということが力説されていまして、音階練習もやはり上達したい人にとっての必須ポイントです。

つまりやらないといけないことだらけなのがヴァイオリンなんですね・・・。