毎年冬になると大学入学共通テストのことを考えます。
というのは普段私は大学入試関連の仕事をしているからです。

決まってニュースになるのは、どこかの会場でカンニングをしたこと。

明らかにカンニングをしてやろうという狙いがあって発覚する人もいれば、そういう意志はなかったのにセンター試験の実施規則に反しているためにカンニング認定される人もいます。

運が悪いと、最悪トイレや体調不良で離席したときにカンニングされる人も??

ちょっと掘り下げてみたいと思います。

centertest


大学入学共通テストのとき、トイレや体調不良で離席してカンニング認定される?

大学入学共通テストでは使ってはいけない用具が決まっています。

・  定規(定規の機能を備えた鉛筆等を含む。),コンパス,電卓,そろばん,グラフ用紙等の補助具
・  携帯電話,スマートフォン,ウェアラブル端末,電子辞書,IC レコーダー等の電子機器類

これらは試験時間中に使用してはいけないことを「受験案内」及び「受験上の注意」に明記されていますので、手元に受験案内がある人はもう一度読み返してみてください。
こういうのを使った場合は不正行為と認定されてしまいます。

大学入学共通テスト実施の何ヶ月も前に配付した案内にはっきりそう書いてあるわけですから、たしかに「読んでませんでしたあ」では通りませんよね。

2019年1月実施のセンター試験(2021年から大学入学共通テスト)では、このような不正行為が発覚しました。

大学入試センターは20日夜、東京、宮城、三重の4会場で4人の不正行為が確認され、全科目を無効としたと発表した。2人はスマートフォンの電卓機能やネット検索を使い、1人は「解答やめ」の指示後も答案用紙に記入した。1人は定規を当てて国語の問題文を読んだ。同センターは「受験上の注意」で定規の使用禁止を明記しており、不正行為と認定した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190120-OYT1T50088/)

トイレや体調不良などで一時的に試験室を離れる場合も、試験監督は受験生たちに次のことを確認することになっているようです。
・ポケット等に携帯電話やスマートフォン等を所持していないか?
・所持したまま退室した場合は不正行為となることを説明する。
もし持っていた場合は監督者が一時的に預かることになります。

うっかり持ち出すと、そのつもりがなくても厳重注意となるでしょう(私が受験生だったときは携帯電話が普及しきっていませんでしたが)。
ただし試験監督が「携帯電話はかばんの中にしまうように」という指示を試験前にするはずなので、その指示どおりにしていれば問題ないはずです。

大学入学共通テストでカンニング認定されないために大事なこと

普通、不正行為の認定は試験監督単独ではなく複数の監督者が確認したうえで「不正行為です」と申し渡すもの。
また、あからさまな場合を除き
1.行動が怪しいことを警告する
2.それでもその行動を続け、不正行為だと強く疑われる(明らかに不正行為を行っている)場合は不正行為だと認定
というステップになります。

何しろ一人の試験監督がカンニングだと言ってしまうと、その人が見間違いだった場合はぬれぎぬを着せてしまうことになりますから、複数でチェックしあうのがセンター試験の監督実施にあたっての基本とされています。これはカンニングだけではなく、解答用紙の配布枚数や試験開始・終了時刻の確認などもそうです。

大学入学共通テストは一生に一度(2度以上受ける人もいますが)。うっかりしたことでカンニングと認定されないように、携帯電話はかばんにしまうなどの基本的なことは十分注意したいですね。