ヴァイオリンを弾く人で、ある程度時間をかけて練習しているなら心当たりがあると思います。

左あごの下の、




キスマーク・・・。






ではなく、あざ。

私もしっかりとあざができてしまいました(見ていて気持ちいいものではないので、画像はありません)。

普段は意識しないのですが、触るとちょっとヒリっとした痛みがあるのと、職場の人にたまに「なにそれ」と言われたりしていちいち説明する羽目に。

しかし、放ったらかしにしておくのもよろしくない模様。
たこの場合は、放置した結果化膿してしまったということもあるようです。

しかしヴァイオリンを弾きつづける限り、「疲れ目」「肩こり」と並んでこのあざはほぼ確実につきまとうものです。

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ヴァイオリンのあざ。私なりの現状と対策

そもそもどうしてあざができてしまうのか。

調べてみたところ、あざとかたこというものは、つまりそこに圧力がかかるから発生してしまうものだとか。
いわゆる防御反応のひとつで、身体に負担がかかったときに発生するもので、必要以上に圧力を体に与えないために、皮膚を硬くして皮膚の下にある骨を守ろうとするときにできてしまうものだとか。

つまり「力が入りすぎ」が背景にあると思われます。

私の演奏姿勢を思い返してみると、たしかになんだかいつもいろんなところに余計な力が入っている気が・・・、しなくはないです。というか、思いっきり心当たりがあります!!

脱力するというのは楽器演奏だけでなく、指揮の基本でもあります。
それができていないぞ、いらない力が入り過ぎだぞ・・・。私の体がそういうメッセージを発信してくれていたのかもしれません・・・。

というわけで、
1.脱力を意識して

2.正しい姿勢も意識して


練習するようにしたいと思います。

「なんだ、当たり前じゃないか」と思われるかもしれません。
しかしこういう当たり前のことというのは、いつもは気にしないがために無くて七癖とでも言うのか、ちょっとずつ崩れていって「癖」として勝手に体に染み付いてしまうようなのです・・・。

さらに、
3.顎当ては直接顎に当てず、かならずハンカチを当てて

練習するようにします。すこしでも圧力を和らげる足しになればと思い・・・。

やはり気にしたい、楽器の清潔さ

改めて自分の楽器を見てみると・・・。んんっ、ちょっと汚いぞ??

試しに顎当てを布でゴシゴシこすってみると、かなり黒くなってしまいました! 
指板もネックも同じでした。
自分ではそれなりに楽器を磨いていたつもりだったのですが、使えば使うほど汚れるのは当然の話であって、楽器を掃除する頻度はもっと増やしたほうがいいと思いました。

こんな汚いものを自分の顎に当てていたなんて、・・・おげげ! 
これを期にもっと積極的に楽器の美しさにも気を配れ! そういう天のお告げでしょうか??

なにしろヴァイオリンってもともとすごく綺麗なフォルムをしていて、しかも300年以上ずっと同じ形が守られている(=コンピュータもAIもない時代に理想形に到達している)わけですから、そんな綺麗なものを汚い状態で使うなんて、ちょっとありえないですね、グスン。

というわけで単にがむしゃらに練習すればいいというものではないという、当たり前のことに思い至りました。

これに限らず、身体の不調というのはなにかのメッセージであり、必ず「理由」があるはずだという教訓と受けとめることにしたいと思います。


追記:この記事を書いた次の日に顎当てとたこが接触し、ついに出血しました・・・。