新宿から山梨、長野方面へ延びている中央線。その特急「あずさ」にはE353系という新型車両が投入され、様々な機能が改善されているようです。

個人的にはWi-fiが無料でつながったのはポイントが高いです。

ところが、この車両の投入にあわせて、すべての座席が(一応)指定席ということになりました。
JR東日本のプレスリリースにはこう書かれています。
「普通車の全席で事前に座席指定が可能となるほか、座席の指定を受けなくても車内の空席をご利用いただけます」。

これだけ読むとわかりにくいですね。

これは、
・指定席券を購入した人は、その座席に座ることができる(当然ですよね)。
・座席指定をしないで切符を買うこともできる。ただし、あなたが座っている席を誰かが予約したときは、「本当の持ち主」=その人がやってきたときに別の空席へ引っ越ししないといけない。
ということです。

ところが、落とし穴がありました。

train_e351_azusa


特急「あずさ」、座席の上のランプが曲者だ

ある日のこと。出張で立川から甲府へ向かうことに。
わざわざ指定席にするほどのことでもあるまい・・・。私はそう思い「座席未指定」の切符を買い、「あずさ」に乗り込みました。

その「あずさ」は空席かどうか? を見分けるためには座席の上のランプを見ることになっています。

赤:空席。座れる。
黄:間もなくこの席を予約した人がやってきます。
緑:予約済。このシートの指定席券を買った人だけ座れる。

私は直感的に(というか交通信号の刷り込みで)、緑=GO! (空いている)、赤=STOP! (座るな!)だと思ってしまいましたが、交通信号とは逆のようです。
それとももしかして「JRの視点から」の色なんでしょうか? 緑=販売成功! うれしいな!、赤=空席! 空気運ぶな! 営業もっと頑張れ! のような??

というわけで「赤」のランプが点灯している座席に座るわけですが、無事座れたら座れたで「まさかこの座席を予約した人がやってくるんじゃないか?」そう思っていつもチラチラ気にしてしまうのでした・・・。

特急「あずさ」、座席の上のランプはいつも正確とは限らないのかも?

立川から甲府まではかなり空いていたので、結局私の席に誰かがやってくることはありませんでした。
しかし帰り道は甲府を過ぎてしばらくして、検札の人にこう言われました。

「この席はもうすぐ人がくるので、こちらへお移りください」。

たしかに席上のランプが黄色になっていました。促されて別の席に移りましたが、結局私が座っていた座席には、立川まで誰も来ませんでした・・・。

おわりに

というわけで、初めて乗ったときはちょっと戸惑ったりビクビクしてしまう特急「あずさ」の新型車両。
大人しく指定席券を買えというJRの意志なのか? つい余計なことを勘ぐってしまいます・・・。

車両が綺麗になったのでその代償なのか何なのか分かりませんが、JRも方針を変えるとは思えません。
こればかりは慣れるしかないのでしょう・・・。