シュバイツァーの名前は最近ではあまり知られていないのかもしれません。学校の授業でも必ず出てくるとは限りませんしね。
ウィキペディアでは、こう紹介されています。
アルベルト・シュヴァイツァー(Albert Schweitzer, 1875年1月14日 - 1965年9月4日)は、ドイツ出身のアルザス人で、ドイツ系の神学者・哲学者・医者・オルガニスト・音楽学者。
ドイツ出身のアルザス人とされていますが、普仏戦争や第一次世界大戦の結果でドイツ領になったりフランス領になったりしていた地域で、彼はドイツ国籍になったりフランス国籍になったりしています。
様々な分野で秀でた才能を示した彼は、とくにアフリカで長らく医療活動に携わったこと、ノーベル平和賞を受賞したことが特筆すべき業績だと言えるでしょう。
惨めさから抜け出す慰めは2つある。音楽と猫だ
それだけ音楽と猫を愛していたんですね。
どうやら二匹の猫を飼っていたらしく、シズィSiziとピッコロPiccoloという名前が付けられていたとか。愛用の机の上で眠ることが多かった猫たち。そのお腹の下に取りたい物があったときは、目を覚ますまでずっと待っていたとか。
ちなみにドラえもん=猫型ロボット。猫つながりだからなのか、のび太くんのお父さんはシュバイツァーの伝記を買い与えています。
感想を聞かれたのび太くんは、「ハラハラドキドキ、しまいまでひといきに読んじゃった」。
これで読んでないことがバレてしまいました・・・。
音楽家の家庭に育ったシュバイツァー、オルガニストとしても実績を残す
バッハの研究家としても、またオルガニストとしても秀でていたシュバイツァー。
レコードも残しているようです。
弟のパウルは指揮者シャルル・ミュンシュの姉エマと結婚しています。
そのミュンシュは第2次世界大戦後、ボストン交響楽団の指揮者として輝かしい業績を残します。
特筆すべきは、若き日の小澤征爾さんを指導したこと。フランスの指揮者コンクールを経てアメリカにやってきた彼に、オーケストラを指揮するときは力を抜くことが大切であることを力説したとか。
(出典:『音楽』、小澤征爾・武満徹共著)
哲学者としても著作を残しているシュバイツァー
私の手元には『イエスの生涯』という本があります。
イエスは自分の死がなぜ必然的なものであり、そのことでどうして救いがもたらされると考えたのか・・・。その思想に迫った若き日の名著とされています。
目次を開くと、
第一章 近代的=歴史的解決の試み第二章 イエスの「発展」第三章 神の国についての説教第四章 神の国の秘密第五章 受難しそうにおける神の国の秘密第六章 公的活動にもとづくイエスの尊位第七章 使徒派遣ののち 文学と歴史の問題第八章 メシアの秘密第九章 受難思想の秘密第十章 イエスの生涯の要略むすび
・・・日本人にとってはなんのこっちゃ状態ですが、聖書に対する十分な知識がないと『イエスの生涯』を読んでも理解することは難しいでしょう!
私はたまたま大阪でふらりと立ち寄った古本屋でこの本を買いましたが・・・、読み切るのはいつのことか・・・。
おわりに
このように多芸多才だったシュバイツァー。
様々な分野に秀でていた人物といえばレオナルド・ダ・ヴィンチや平賀源内など。
いやはや、私みたいな凡人とは違いますね!
何をどう生きればこういう才能が花開くのか・・・。ただただ驚愕です・・・。
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