私は昔からいまいち寝付きが悪い時がありました。

昼寝は普通にできます。

でも夜寝ようとするとなぜか余計な思考が頭のなかをぐるぐると。
結果的になかなか眠りにつけず、翌朝は睡眠不足でイライラ。

こんなことが数年前までありました。

ところがある日のこと。
メラトニンというものを知り、実際に使ってみたところかなり寝付きが改善されたのです・・・。

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メラトニンって何?

メラトニンとは、
メラトニンは脳の松果体(しょうかたい)というところから分泌(ぶんぴつ)されるホルモンです。日中は光刺激により分泌が抑制され、夜間になるとさかんに分泌され、明暗周期に敏感に反応した日内変動(にちないへんどう)、概日(がいにち)リズムを示します。
(コトバンクより)

簡単にいうと、脳から分泌される物質の一種。
これが分泌されると眠くなるというメカニズムで、眠りにつこうとするときに脳で生成されるもののようです。

メラトニンを知ったきっかけ

ある日たまたま、イギリスの元首相ブレアの『回顧録』を読んでいました。
すると、「疲れた。メラトニンを飲んで寝た」のような記述が時々目に入ってきました。

睡眠薬かなにかだろうか、そう思って検索してみたところ、アメリカやイギリスではけっこう普通に売っているサプリの一種という位置づけのようなのです。

つまりサッサと寝られるサプリという感じ。
元首相もサラッと本に書いてあるくらいですからヤバいドラッグなどではないようなのです。


で、メラトニンを買って使ってみた結果は?

私は最初の頃はアマゾンで買っていましたが、なぜか取扱をしなくなってしまいました。
代わりにiHerbというサイトで購入できるので、そちらで個人輸入しています。
クレジットカード決済で毎度問題なくアメリカから届いています。

1mg, 3mg, 5mgなど色々な種類があるようですが、私は最も軽い(薄い?)1mgを選んでいます。

結果どうなったのかというと、たしかにすんなり寝付けるようになりました。

まれに寝付きが悪いときもありますが、昔に比べると明らかに改善されています。


メラトニンは副作用があるのか

私が知る限り、副作用について述べてあるウェブサイトは内閣府のもの。
これによると、フランスの研究としてこのように紹介されています。

フランスではメラトニンは医薬品、調剤薬品、サプリメントに使用されている。メラトニンは夜中に分泌され、眠りにつきやすくする生理作用を有するホルモンである。体内時計への作用に加え、気分及び免疫システムの調整、体温及び腸の運動性の調節のような特性を有する。また、血管拡張性、血管収縮性及び炎症促進性作用も有する。これらの生理作用は一部の条件下又は他の物質との相互作用によって有害作用を引き起こす可能性がある。
 メラトニンを含むサプリメント摂取後に発生した90件の有害事象がANSESの栄養監視システムに報告された。有害作用は一般的な症状(頭痛、めまい、眠気、悪夢、過敏症)、神経疾患(振戦、片頭痛)及び胃腸疾患(吐き気、嘔吐、腹痛)のように様々であった。
 報告された有害作用事例及び科学文献の分析の結果、炎症性疾患又は自己免疫疾患の患者、妊婦、授乳中の女性、子供、ティーンエイジャー、注意を継続させる必要のある活動を実施し眠気が安全性の問題となる可能性がある者については、メラトニンを含むサプリメントを摂取しないことを推奨する。てんかん、喘息、気分障害、行動障害、人格障害の患者については、医師の指示のもとに摂取する必要がある。
 メラトニンの長期摂取による作用に関する十分なデータがないことから一時的な摂取に限ることを推奨する。

その一方で、NHKの「睡眠は最強のアンチエイジング」では「メラトニンは有害な活性酸素を無毒化するアンチエイジングホルモンとして期待されている」として次にように紹介されています。

服部教授によると、マウスやラットの飲み水にメラトニンを入れておくと、なんと寿命が1.2倍伸びたとか。しかも、同じ月齢のマウスに比べて毛並みがつやつやしていて免疫機能が高かったということが報告され、メラトニンがアンチエイジングホルモンとして注目されるようになったそうです。

体外受精の妊娠率は年齢と共に下がります。その原因の1つは、卵子の老化だと考えられています。
その老化を少しでも食い止めるため、メラトニンを利用できないか。
田村准教授は10年ほど前に臨床試験を実施。体外受精を一度は失敗してしまった患者さんにメラトニンを服用してもらいました。
ひと月後、およそ20%に止まっていた体外受精の確率は、メラトニンの服用によって50%に上昇したのです。

このように、老化防止効果や体外受精について効果があるのでは、といった観点からの研究が進んでいるようなのです。

個人的な体験ですが、まれに悪い夢を見ることがあります。メラトニンを飲んだのにいまいち眠りが浅くて、なんとか眠りについたような状態で見ています。
自分の家に窓から不審者が侵入してくるといった内容の夢です。

ただし悪夢というのは、眠りが浅いときに見るものだとされており、そもそもメラトニンを使っていなければ眠りにつけていなかった可能性もあります。

こうしたことを総合的に判断すると、メラトニンを知ることができてよかったという感想になります。

おわりに

もちろんこうしたサプリに頼らないで眠りにつければベストです。
しかし個人の体質などは思うようにいかないものですから、あくまでも補助的なものとしてメラトニンを使うのは悪いことだとは言えないと思います。

私もおそらくこれからも(もちろん毎日ではなく)1mgとマイルドな使い方をしていくことになると思います・・・。


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