NHKの朝ドラ『なつぞら』を楽しみに視聴しています。
私はタブレット端末やパソコンを使ってオンデマンド視聴していますが、何度もNHKオンデマンドのサイト訪問を繰り返しているうちに、どうやらブラウザが「こいつは『なつぞら』が好きなんだな」ということを学習してしまったようなのです。

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勝手にヤフーのトップ画面に『なつぞら』のネタバレが表示される!

しまいにはヤフーのトップ画面に勝手に『なつぞら』のニュースが勝手に表示されるようになりました。

「第〇話ではなつが咲太郎に・・・」
「第〇話では下山班で誰々が・・・」

まだ見てない話のネタバレを晒すのはやめてくれ! 迷惑じゃ~~~!!

そう思ってなるべくヤフーを開かないようにしています。(といってもヤフーメールをチェックするために結局開くはめになるのだが)

ところがタブレット端末でGoogleを立ち上げると(AndroidなのでGoogleを回避できない)、「あなたへのおすすめ」などといって勝手にネタバレニュースを・・・。

「第〇話では柴田牧場にあの人が・・・」
「第〇話では三村茜がついに・・・」

マジで止めてくれ! ほんとに迷惑じゃ~~~!!

これはChromeの検索履歴から、ユーザーが喜ぶだろうと思われるトピックを収集して表示しているもの。
ありがた迷惑とはまさにこのことだ!

「この人はまだこの話を見ていないはずだから、ネタバレしたら嫌がるだろう」
そんな忖度はAIにできないらしいのです。AIの中では、検索履歴にマッチング度が高いウェブサイトを表示する=ユーザーが喜ぶだろうという図式が成立しているようなのです。

野球やサッカーファンは、試合結果が勝手に目に入って来たこともあるはず・・・。
私は被害は『なつぞら』だけで済んでいますが、野球やサッカーが好きな人はしょっちゅうこうしたありがた迷惑の被害者になっているのでしょうか。大変気の毒です・・・。

さらに輪をかけて厄介なことに、このおすすめ機能を非表示にする方法は、少なくともヤフーにはどうやら実在しない模様・・・。つまりヤフーを使い続ける限りこの運命から逃れられないようのです・・・。

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(ヤフーの解説画面より。正直、こんな機能いらん・・・。)

フィルターバブルを避けたい!

ちなみにですが、このように検索履歴に基づいて勝手におすすめ情報だらけになってしまうのをフィルターバブル現象と言うようです。
インターネットで、利用者が好ましいと思う情報ばかりが選択的に提示されることにより、思想的に社会から孤立するさまを表す語。サーチエンジンなどの学習機能によって、利用者の望む情報が優先され、望まない情報から遠ざけられる様子を、泡の膜に包まれている状態にたとえたもの。
(コトバンクより)

私の場合はまだNHKの朝ドラのネタバレだから笑い話で助かりますが、これが政治思想ばかり検索しているような人だとたしかに起こり得ることですね。

おわりに

AIが発達していると、表示された結果を「ああそうかな」とそのまま受け止めてしまいがち。
でも画面に出てきている情報も、もともとはどこかの人間が作ったものです。
その情報を取捨選択するのも私たち人間です。
これからはなるべく「おすすめ」から敢えて遠ざかって生活するよう心がけたいと思います。