NHKの朝ドラ『なつぞら』。

このドラマで奥原なつ(広瀬すず)は新宿の洋食屋(喫茶店?)「川村屋」に身を寄せる場面があります。
アニメーターの採用試験があるまで、皿洗いとして住み込みで働きながら絵の勉強に励む奥原なつ。

この「川村屋」は、実在する中村屋がモデルになっているようです。
実際の歴史では中村屋のサロンには明治~昭和初期にかけて数々の文化人たちが集まっていました。

彼らに関連した展示を行っているのが中村屋サロン美術館です。
私は新宿を訪れたついでにこの美術館にも足を運んでみました。
一体どんなところかというと・・・。

KIMG0058
(新宿中村屋ビル。筆者撮影)

都心の静けさ。中村屋サロン美術館で落ち着きを取り戻す

まず初めに強調しておきたいのは、中村屋サロン美術館新宿駅の目の前にあるということです。
普段の新宿駅前というのはとにかくうるさいです。ときには街頭演説なども加わります。

しかしこの中村屋サロン、新宿駅から徒歩1分の立地でありながらものすごく静かなのです・・・。


そもそも都会のど真ん中でここまで静かな場所があるなんて、私も東京生活は10年を越えますが知りませんでした・・・。

入場料はなんと100円

公式サイトにはこう書かれています。
開館時間
    10:30~19:00
    (入館は18:40まで)
休館日
    毎週火曜日、年末年始
    (火曜が祝祭日の場合は開館、翌日休館)
入場料金
    展示によって異なります。
    ※高校生以下無料
    (学生証をご呈示ください)    
    ※障害者手帳ご呈示のお客様および同伴者1名無料
私が訪問したときは、なんと100円でした。
このときの展示内容は写真展の入賞作品と、常設展示として明治~昭和初期のサロンゆかりの人物にまつわる絵画などが展示されていました。(写真撮影は禁止でした。)

展示内容に明治~昭和初期の空気を感じ取る

常設展示のうち興味深いのは、會津八一の「中村屋」という看板や中村屋と関わりをもちながら創作活動を行っていた中村彝、柳敬助らの絵画。

また、中村屋ゆかりの詩人エロシェンコの肖像画も展示されていました。

Yaroshenko
(エロシェンコ肖像画。画像はウィキペディアより)

他にも相馬愛蔵、相馬黒光との人物相関図が掲示されいます。
これによると、相馬黒光は明治女学校に在籍していたようです。となるとのちに津田塾大学を創立することになる津田梅子から英語を教わったということになるのでしょうか。興味は尽きません・・・。

展示されている絵画はいずれも当時の日本人特有のタッチで描かれており、すこし時代が下って戦中~戦後の油絵とはまた違った雰囲気があります。
取り上げられている題材も当時の日本人の暮らしを反映したもので、こうした作品を見ていると写真に劣らず絵画もまた時代の空気を伝えてくれるメディアであることに改めて気付かされます。

おわりに

入場料がまさかの100円というのは驚きでした。
また、新宿のど真ん中にこんなに静かな空間が広がっているとは知りませんでした。
中村屋のビルではもちろんカリーなど様々な料理を楽しむことができます。
こちらでお食事を堪能されたあとは、併せてこの美術館にも足を運ばれてはいかがでしょうか。
こぢんまりした美術館なので10~15分程度でざっと見ることができます。
かつての文化人たちの作品を前に、当時の中村屋に広がっていた文化的な空気を味わうのはとても楽しいものです・・・。


中村屋サロン美術館公式サイト:https://www.nakamuraya.co.jp/museum/




しかし相変わらずこのカリーが気になる・・・。