このブログでは何度も渡辺麻友さんのことを記事にしました。
彼女が主演を務めたドラマ『いつかこの雨がやむ日まで』の感想記事では暑苦しいくらいに思いのたけを書きました。
それもこれもすべては私が渡辺麻友さんのことをいたく応援しているため・・・。

本日は平成最後の日であり、明日から元号は令和に改まります。

私たち日本人にとって特別な一日でもあるこの日。
本日更新するブログ記事もやはり渡辺麻友さんについて感じたこと、気がついたことをこの日に書きとめておきたいと思います。

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ヤクルトレディに扮する渡辺麻友さん

ヤクルトのHPでは彼女がヤクルトレディとして裁判所で証言をする演技を見ることができます。

「ネット篇」「保育所篇」「働く時間篇」と3つのCMが撮影されたようです。

このCMを短くまとめると、ヤクルトはネットでも買える、ヤクルトレディなら自宅近くで柔軟な働き方ができる、子供を預かる環境もある・・・ということになります。

こうしたCMに平成のとくに後半の世相の変化を感じずにはいられませんでした。

ヤクルトのCMが切り取る世相の変化

ネットでヤクルトが買えるのはアマゾンや楽天、メルカリが生活に溶け込んでいる今、不思議でも何でもないことです。

また、日本は完全に人口減少時代に入り、これに伴って産業界では人手不足が叫ばれるようになりました。
ほんの15年ほど前は余剰人員を抱えた企業が、しかしリストラに踏み切ることもままならず、代わりに新卒採用を抑えることで帳尻を合わせていました。ブラック企業という言葉に示されるように労働力を安く買いたたく現象が見られ、まさに「お前がいなくても代わりはいくらでもいる」のような環境下での働き方が半ば当然とも言える状態でした。

ところが団塊の世代が現役を引退すると人手不足が一気に顕在化。就職活動は売り手市場になりました。
人手が足りないのは正社員だけではなくパート、アルバイトも同様で外食やコンビニでは働き手が見つからずにやむなくフランチャイズ店長が現場で(過労死ラインギリギリのところで)レジを叩くという光景も珍しくありません。

渡辺麻友さんのヤクルトレディのCMはまさにこうした世相を反映したものと思われます。
おそらくヤクルトとしても人手不足の昨今、少しでも優秀な人材を確保するためにこうしたCMで安心して働ける環境だということを大々的にアピールしたいのでしょう。
短時間でも柔軟に働けるというのは、まさに「正社員とその他のなにか」といった硬直的な働き方ではなく、昨今の「働き方改革」にも通じるものがありそうです。

子どもがいるという設定の渡辺麻友さん

ヤクルトHPでは撮影風景をこのようにコメントされています。
麻友さんは今回子どもがいるという設定。女の子を抱っこする姿は、現場スタッフから見ても新鮮なものでした。しかし同時に、カメラがまわっていないところでも、子どもたちと仲よく笑いあう麻友さんの姿を見て、一同ほっこりとした気分にもなりました。他では見られない貴重なシーンも見どころのひとつです。
渡辺麻友さんは25歳。子どもがいても不思議ではない年齢です。
芸能界にデビューしたのが2007年。
平成の後期をアイドルとして過ごし、2017年末にAKBを卒業後は女優として活動し、NHKの朝ドラ『なつぞら』に出演することとなっています。

かつてアイドルサイボーグと呼ばれ、妹キャラと見られていた渡辺麻友さんが今や子どもを喜ばしげに抱きかかえている・・・。その姿を見て、私は少しずつ成長してゆく彼女の歩みを思い、時代の流れを感じずにはいられませんでした。
数ヶ月前のドラマ「紀州藩主 徳川吉宗」でもやはり寺子屋の娘を演じる彼女には子どもたちへの優しげなまなざしがあります。
渡辺麻友さんはもはや少女ではなく、女性として、女優として確かな道を歩いているようです。

とはいえまだまだアイドルとしても十分通じるはずの年齢である彼女。
先日はかつての同僚・指原莉乃さんの卒業コンサートでもゲスト出演を果たし、久々のアイドル衣装で歌を披露したことが報じられています。

この二人はマスコミの報道ではライバル扱いされることも多かったかと思われますが、他方で二人のアイドルとしての活動の後期にあっては退潮の様子を隠せなくなってきたグループをともに支えたい、後輩の道を閉ざしたくないという思いは同じだったはずであり、お互いの表現が目指すものは違っていたにせよ、心の深い部分では響き合うものが多かったのではないでしょうか。

渡辺麻友さんは競争を好まない性格だと聞きます。そうした人柄でありながら一般的な常識の通じにくい芸能界にあって、「真面目な人が損をするのではないか」といった思いを抱えつつも今日ここまで歩み、朝ドラ出演に見られるように幅広い支持を集めたというのは非常に喜ばしいことだと思います。


平成から令和へ。渡辺麻友さんのさらなる活躍に期待します

渡辺麻友さんについて触れた記事で、私はしばしば「信頼」こそが彼女の最大の資産であると申し上げています。
NHKの朝ドラにも抜擢されたのもやはりこの信頼があったからこそ。「真面目な人が損をするのではないか」という疑問には、この配役が社会からの回答になっているのではないでしょうか。
(そもそもヤクルトのCMでは子どもがいるという設定ですが、ネガティブなイメージの芸能人ならば子どもと関わる映像が撮影されることはないはずです。つまり徳川吉宗といい、ヤクルトといい、子どもに関わるシーンに複数回起用されているのが彼女の現時点の社会的評価の一端を示しているのではないでしょうか。)

平成も本日で終わり、明日からは令和という元号に改まります。
この時代、渡辺麻友さんはどのように年を重ね、どのような心のひだを形づくり、それがどう演技に反映されてゆくのでしょう? 

かつてドイツの哲学者、ショーペンハウエルは「人生は出発点から見ると果てしなく長いが、終点から見るとたいそう短く見える」と述べました。平成が終わろうとする今、私はこの言葉の重みを改めて感じています。渡辺麻友さんも、戻ることのない一日一日の積み重ねから多くのことを感じ取り、女優として大輪の花を咲かせて頂ければ・・・。

「なつぞら」でも渡辺麻友さんの姿が放映される日を楽しみに待ちつつ、またミュージカルなど幅広い場でのますますの活躍を期待しつつ、新しい時代の幕開けを楽しみにしたいと思います。