インターネットで「ひとりぼっち 休日」などと検索すると色々なキーワードが引っかかります。

これはつまり大学生だったり社会人だったりで、休日に予定がなかったり一人ぼっちで過ごすことについて、コンプレックスや抵抗を感じている人が多いことの表れだと思います。

しかしそうでしょうか。本当にひとりぼっちの休日はみじめなものなのでしょうか。

私は逆だと思います。 ひとりぼっちの休日こそが実は素晴らしいのだと思います。

hare-1751616_960_720

ピアニスト・内田光子さんの名言「理想の一日というのは、誰にも会わないこと」

ピアニストの内田光子さんは、「理想の一日というのは、誰にも会わないこと」と言っているそうです。(出典:鶴我裕子、 『バイオリニストは目が赤い』 新潮文庫)

この言葉は的を射ていると言えるでしょう。

人と会っているとどうしても自分の心の中を見つめたり、本当に自分がやりたいことに向き合うための時間が少なくなってしまいます。
そもそも人と会うためにどこかに向けて移動するということ自体が時間の損失です。

かくいう私は、 休日はほとんど誰とも会っていません。年間に土日が104日あるとして、誰かに会うのはせいぜい2、3日です。

その私が運営しているこのブログは「友だちいない研究所」という名前です。
つまり単純に友だちがいないのです。

と言うか、友人を欲しいと思ったことがありません。(大学時代にぼっちだったエピソードは、このブログに沢山書いてあるのでご覧ください。)

なぜ友達が欲しくないのかというと、 私自身はヴァイオリンを弾いていますが、難しい楽器なので1日に何時間でも時間のある限り練習しなくてはならないのです。

またジョギングも好きなので休みの日は1時間くらい走っています。

別の言い方をすると、このようにやりたいことがある人にとって一人でいる時間こそが最も充実を感じることができる時だと言えるのです。

やりたいことに思う存分向き合おうとすると、 人と会うこと自体ノイズになってしまうのです。

だから私は休日に誰とも会わないようにしています。

人と会わないメリットは、自分のやりたいことに存分に向き合えること

人と会って何かをするとなると、当然ながらそれは複数名での行動になるわけですから、必ず何らかの妥協が伴います。

しかし一人でいれば自分のやりたいことに100%向き合うことができる――。
これが最大のメリットです。
一人行動こそがやりたいことがある人にとって最も有意義な時間の使い方なのです。

19世紀アメリカの詩人、ソローはこう言いました。「足並みの合わぬ人を咎めてはいけない。彼はあなたが聞いているよりもっと見事なリズムの太鼓に足並みを合わせているのかも知れない」。

ひとりぼっちだと、おかしな人だ、変な人だ・・・。そう思われることもあるかもしれません。

しかしながらソローが言っているように、他の人と足並みをそろえることができないのは悪いわけではないのです。

むしろやりたいことがあるのに我慢したり忖度したりして、貴重な休日の時間を費やしてしまうことこれこそが問題ではないでしょうか。

一人一人に与えられた時間。時間というのは言い換えるなら「命」に他なりません。

やりたくもないことをやって時間=命を失っていくこと。
これは果たして真剣に生きていると言えるのでしょうか? 私はそうは思いません。

おわりに

以前の記事でも触れましたが、ビル・クリントン元米大統領も多忙の合間をぬって努めて一人でいる時間を確保するようにしていたと言われています。

「休日 ひとりぼっち」などで検索しているあなたは、もしやりたいことを見つけることができれば人生が劇的に変わる可能性があります。
ぜひ日々の生活を、孤独のメリットを生かして有意義なものにして頂ければと願ってやみません。