本日のニュースによると、政府の地震調査委員会が日本海溝沿いの新たな地震想定を公表したとのこと。
これによると津波を起こす大地震が高い確率で想定されています。
地震を完全に予想することは困難ですが、いつ来てもおかしくないと専門家は強調しています。
もし日本海溝沿いで地震が発生した場合、東京の被害や揺れはどれくらいなのか? 公表されている資料から考えてみました。(以下は私見です。)
もし日本海溝沿いで地震が発生した場合、東京の被害や揺れはどれくらいなのか?
この画像は地震調査研究推進本部のHP、https://www.jishin.go.jp/evaluation/evaluation_summary/#kaiko_probからの引用になります。
東京に近い主な海溝型地震の評価結果(地震発生確率)は、
・茨城県沖でM7.0~7.5 80%程度
・福島県沖でM7.0~7.5 50%程度
となっています。
マグニチュード7.0~7.5の揺れを震度に換算するとどれくらいになるでしょうか。
実際は震源に近いと揺れが大きく、離れると揺れは小さくなります。
言い換えると同じマグニチュードでも、場所や震源の深さで震度は異なることになります。
ちなみにマグニチュードが0.2大きい地震は2倍、1.0大きいと約32倍、2.0大きいと1,000倍のエネルギーを持つことになっています。
したがって、マグニチュード7.0だから震度いくつ、とただちに換算できるものではありません。
ただし過去の事例がある程度の目安にはなるかと思います。
2007年:新潟県中越沖地震・・・マグニチュード6.8。震度6強
2008年:岩手・宮城内陸地震・・・マグニチュード7.2。震度6強
2011年:東北地方太平洋沖地震・・・マグニチュード9.0。震度7
この事例から推測すると、震源地~東京の距離によりけりですが最大で震度6ほどの規模になるかと思われます。
内閣府が想定している都心南部直下地震(マグニチュード7.3)では都心が震度6強の揺れ。そして
(1)揺れによる全壊家屋:約175000棟 建物倒壊による死者:最大 約11000人
(2)揺れによる建物被害に伴う要救助者:最大 約72000人
(2)揺れによる建物被害に伴う要救助者:最大 約72000人
という被害が想定されています。
日本海溝沿いでの大型地震が発生した場合は、最悪の場合都心南部直下地震に匹敵するといったところになるでしょうか。
・・・以上はあくまでも自分なりに考えてみた結果を述べたに過ぎません。
いずれにせよ私は本日のニュースを聞きながら地震はいつ来てもおかしくないようです。「備えよ常に」という言葉がありますが、やはり水や食料などの備蓄など個人でできることをやっておきたいと思いました。
【ご参考】
今回の報道の根拠となっている地震調査委員会の資料は
で公表されています。
コメント