このブログでは私がいたく応援している女優・渡辺麻友さんの活動について記事をポストすることがあります。
2018年も終わりに近づいたので、個人的に渡辺麻友さんのこの1年の活動を振り返り、2019年への期待を書いてみたいと思います。
注:すべての出演番組、雑誌などをチェックしきれたわけではありません。この点ご了承ください。例えばミュージカル『シティ・オブ・エンジェルズ』はチケット争奪戦に敗れ、鑑賞できませんでした・・・。また、ファンクラブ関係イベントなどクローズドな環境で開催されたものは、その性質上触れておりません。
『がん消滅の罠 ~完全寛解の謎~』
AKB48卒業後、初出演となったドラマ。こちらではステージ4のがん患者が生命保険の生前給付を受け取った直後にがんが寛解(がんが消失し、検査値が正常になること)する事例を不審に思った保険調査員の役を演じていました。
実年齢よりも年上で、かつツンツンした雰囲気の女性を演じていました。
私はこの作品を観ながら、コメディ的な役割よりもシリアスな役の方が彼女に向いているのかもと思いました。
ミュージカル『アメリ』
これは今年の仕事の中で特筆すべきもの。私の感想は
に書きました。
この記事の中に書かなかった感想としては、雰囲気ある劇場での公演が純粋に嬉しかったことが挙げられます。
一口に劇場といってもライブハウスを改装したような建物では席が窮屈だったり、床の傾斜が微妙で後方からは見づらかったり・・・、ということがあります。
しかし、実際に行った方はお分かりのように、天王洲銀河劇場は観劇にピッタリの設計!(当然である) こうした格調ある劇場での公演は彼女のイメージにふさわしいと思いました。
他にも東京には帝国劇場や東京文化会館など伝統と格式のある劇場(コンサートホール)が沢山あります。名優・名演奏家たちがこうした場所で数々の名演を刻みました。
渡辺麻友さんも、ぜひとも活躍の場を広げて色々な劇場の舞台を踏んでほしいと思いました。
さて私は公演終了後に、ブロードウェイの方の『アメリ』はどんな雰囲気だろうと調べてみましたところ、次のようなプロモーション動画を見つけました。
ご覧頂けるとお分かりのように、渡辺麻友さんとはかなり違う雰囲気の歌い方になっています。
「一人暮らしを始める年齢の女性」観あるいはアメリというキャラクターをどう捉えているか・・・といったことへの日米それぞれの違いによるものでしょうか。
私は天王洲銀河劇場に二度足を運びましたが、渡辺麻友さんの歌う「夢見る人は生きづらい」を聴きながら「これから始まろうとする新生活への淡い期待、不安」が込められているような気がして、アイドル時代との違いが早くも現れてきたのではと感じました。
『名奉行!遠山の金四郎』
こちらでは2017年に引き続き居酒屋の看板娘、おたね役での出演。
江戸の周辺には異国船が出没し、不穏な空気が漂う中、不審な火事が相次ぐ・・・。これが今回の舞台設定となっています。
長寿作品への出演を2年連続で果たし、女優として自信を深めるところがあったのではないでしょうか。作品の中にうまく溶け込んだ、良い配役だと思います。おたね役を割り振ったプロデューサーのセンスが光ります。
『いつかこの雨がやむ日まで』
深夜枠とはいえ、主演ドラマ! この作品についてはとにかく力を入れて書き尽くしました。
『がん消滅の罠 ~完全寛解の謎~』『名奉行!遠山の金四郎』そして『いつかこの雨がやむ日まで』を観て、彼女にとっては脚本が細かく作り込まれたドラマや歴史ものに適性があるのではという気がしました。
つまりバラエティ番組でのアドリブで笑いを取るというよりもむしろ、リハーサルから本番までを丁寧に仕上げ、非凡な完成度で観客を魅了する、いぶし銀のような表現力がゆくゆくは彼女の持ち味になるのでは――。そう思っています。
(その意味で、AKB48在籍時は彼女と対照的な性格である指原莉乃さんとは相互補完的な関係にあったのかもしれません。)
ヤクルトレディへ転職? 撮影は炎天下だった!
どうやらこの映像を撮影したときは35度を超える猛暑だったようです。
ヤクルトは広い意味での健康食品のひとつですから、やはり普段の真摯な姿勢が商品イメージにマッチするからこその抜擢だったのではと思います。
一挙手一投足が(本人の知らないところで)評価の対象になっているとしたら、そしてそれを理由に仕事が来たり無くなったりするとしたら・・・。
だとすれば芸能人という仕事はまさに「常在戦場」。大変な職業であることが伺われます。
歌番組への出演
この1年で歌唱力が向上し、また歌い方を変え、つまり努力で勝ち取った実績です。
2019年もミュージカルの出演があるはず(と勝手に推測しています)。
さらにレベルアップした彼女の歌声に期待しています。
ホノルルマラソンのアンバサダー就任
私自身もフルマラソン完走を目指しています(まだ20km走イベントにしか出たことがありません)ので、このニュースにはびっくりしました。
木村沙織さんもフルマラソンに挑戦し、9時間を超えるタイムでついに完走。
一人ひとりが遅い速いは抜きにしてそれぞれに全力を尽くせるのが長距離走の良いところ。
ホノルルマラソン当日は、渡辺麻友さんはフラダンスでランナーを応援していました。
すでに報道されているように、ハワイでも忙しいスケジュールだったようですが、様々な場面でくつろぎの表情を見せる彼女はまさに「忙中閑あり」の意を体するかのようでした。
2018年まとめ、2019年への期待と30歳へ向けての展望
私の記事では渡辺麻友さんの活動のすべてを網羅できていませんが、このような不完全なまとめでもドラマ、舞台、歌番組、コマーシャル、スポーツイベントのアンバサダーなど多岐にわたっていた1年だったことが分かります。
とくに『アメリ』は、その時しかできない表現を、ふさわしいタイミングで見事に行いました。
24歳という年齢だからこそできる活動だったと言えます。
2019年もますますの飛躍を期待しています。彼女も来年には25歳となり、一層大人びた表情を見せてくれるのではないでしょうか。
他方で、元AKBという肩書もしだいに言及されることが少なくなり、「女優」として語られることは想像に難くありません。
「表現者」と呼ばれる人たちのうち、特に若くして成功を収めた人は「30歳の壁」にぶつかると言われています。
このブログ記事で何度か申し上げましたように、私は一応ヴァイオリンを弾きますので、このジャンルからのお話をさせて頂きますと、かつてメニューインというヴァイオリニストがいました(1916-1999)。
彼は幼年時代からその才能を認められ、「神童」と呼ばれていました。
ところがある時期から次第に名声が衰えて行き、残念なことに活動のピークは第二次世界大戦ごろまでであったというのが現在の大まかな評価となっています。
その彼を、音楽プロデューサー中野雄氏はこのように評しています。
聴き手を感動させる音楽の必要条件は”内容”と”表現技術”である。しかし世の中にはもうひとつ、”若さ”という魅力の種があって、幼時のモーツァルトに代表されるように”年齢”もまた効果的な商売道具になる。(神童と言われたメニューインは)そして二十代も後半になると、まず”若さ”という魅力が剥げ落ちる。そして若さに代替すべき”精神内容”という点では、三十代そこそこ、しかも音楽一途という単純極まる人生経験が説得力充実のブレーキとなる。移り気な聴衆は離反し、批評家は音楽性の未熟と無内容を難詰する。メニューインもこの”三十歳の壁”を乗り越えられなかった。
(引用:『新版 クラシックCDの名盤 演奏家篇』文春新書)
実際問題、元アイドルが卒業後も成功を収め続ける事例が少ないのは、この辺りに事情があるのかもしれません。
いや、アイドルに限らず、終身雇用ではない職業はおしなべてこのようなものだと思われます。
(すいません、結びの部分でちょっと暗めな話になってしまいました。)
この点、渡辺麻友さんは、ストイックで知られる彼女のことですから20代半ばという二度と戻らない瞬間を活かして、多くの物事を吸収し、人間的にも厚みが出てくるはず・・・。
そして女優としてゆっくりと成熟を深めてゆくはず・・・。
私はこのように考え、2019年の彼女がますます広い表現力を身につけるものと大いに期待し、また、この記事に目を通してくださった皆さまとともに、渡辺麻友さんを応援し続けて行きたいと思います。
どうぞ良いお年をお迎えください。
コメント
コメント一覧 (2)
読みながら一年前を振り返る事ができました。
いま少し冬休みなのか、麻友ちゃんは。
でも、これがまた女優へのシフトの時間なのだろうと思っています。
来年も引き続き渡辺麻友さんを応援していきたいと思います。
どうぞ良いお年をお迎えください。